「どうする市郎」で考える棋界変人論

2023-01-14 00:00:45 | しょうぎ
日浦市郎八段が順位戦C1組の対戦で「鼻出しマスク」で負けを宣告された。対局開始前からもめ事は始まっていて開始後も立会人からの注意が続き、4度目の注意で負けになった。報道では一手を指したかどうかもわからないが、無茶苦茶な話だ。

こうなると、今までの対局でも「鼻出しマスク」だったのだろうか。そうだとするとスピード違反で捕まって、いつも捕まっていないのにと居直るのと同じだ。

昔の武士社会なら、武士の体面を保つため、斬首ではなく形式的には切腹のことが多かったが、今回は「このままだと『反則負け』になるが、名誉のため「投了による負け」を認める」とかはなかったのだろうか。もっとも棋士は武士ではなく寺社奉行管轄だった。

問題は今後で、全敗しても4年は残れる。また降級点がないためフリークラス宣言も可能だ。しかし、今後4年間反則負けを続けることが認められるわけではないわけで、地位保全についてどう考えるのだろう。


ところで、棋界には通常の社会組織よりも変人が多いという説もあり、先日、後輩と飲食の機会があった時に、「将棋の棋道指導員をしている」という話をすると、「以前から変なこと(将棋)をしているなとうすうす感じていた」と言われた。個人的にはまったくそんなことはなく、すべての人間力の項目は平均値の上下10%以内ぐらいで、行動の失敗率も成功率も同じぐらいだ。

一方、プロ棋士というのは将棋に関しては常人の達する棋力の遥か上にいるわけで、おそらく異常値の世界なのだろうが、少し感じているのだが、頭のいい人、普通の人、頭の悪い人の比率が正規分布曲線のような富士山型のグラフではなく、横長長方形のようになっているような気がする。つまり三種類の人が同じぐらいずついるということかな。変人というのは正規分布曲線の両端にいる少数の人のことだろうから、「変人が多い」というのは、案外当たっているような気もする。

さて、12月31日出題作の解答。








今週の出題。



解ったと思われた方はコメント欄に最終手と総手数とご意見をいただければ正誤判定します。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (蛇塚の坂本)
2023-01-17 09:37:16
最終手2四金の9手詰め
香の威力見せつけれる。
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Unknown (おおた葉一郎)
2023-01-17 22:06:59
坂本様、
正解です。
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