長谷川町子美術館に足を曲げる

2024-01-14 00:00:00 | 美術館・博物館・工芸品
「足を曲げる」なんて聞いたことないかな。実は、少し前の月に都心の劇場に観劇(マチネ)に行くために乗っていた電車が、鉄道会社のトラブルのせいで1時間半ほど遅れてしまい、途中で間に合わないことが確定的になったわけだ。最終日で夜の公演(ソアレ)はないので、もうどうにもならない。帰ろうと思っても電車はカメの歩みで駅にも着かない。カメはウサギには勝つが目的地には遅刻だ。やっと止まった駅が桜新町。

そういえば、近くにサザエさんの著者である長谷川町子美術館があり、数十年前に行ったきりで、今頃どうしているのだろうと思い立つ。



駅からは5分ぐらい。サザエさん通りとなっていて、道に迷うことはない。記憶通りの道沿いに煉瓦造り風の建物がある。確か二階にサザエさんの原画などがあって、最初のマンガが売れずに本屋に営業にいった苦労話などが書かれていたはず。



気になったのは道を挟んで反対にも煉瓦状の建物があって、人の列ができていたこと。「ここも誰かの有名人の記念館なのだろうか」と想像。奇妙なことに長谷川町子美術館を出た人が向かいの美術館に行くわけだ。

そして、入場券を買った時に謎が解けた。向かいの建物は記念館だそうだ。つまり二倍以上の規模になったわけだ。

旧館

そして、旧館の方は、長谷川町子姉妹が買い集めた絵画などの美術作品が展示され、新館の方に長谷川町子関連の展示が集められている。美術館の方には、東山魁夷、梅原龍三郎他の有名画家の作品がズラリと並んでいる。町子さんは本当は画家になりたかったのかもしれない。

記念館の方には、まずサザエさんのモデルハウスがある。部屋の中は昭和30年代。画像を点検しても時代考証の間違いは見当たらない。テレビが懐かしい。いや、このテレビは昭和40年代のものではないだろうか。そういえばテレビのスポンサーは東芝だった。本を売り歩いた話は、館内のどこにも書かれていない。

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