玉手箱のことを考える

2013-08-02 00:00:59 | あじ
1ヶ月ほど前に、愛媛県の同じような場所にお住いの二人の方から、頂き物があった。物件は、「みかん」。いたって平和的だ。

そして、どちらも「JA西宇和」というところから送られてきたのだが、ちょっと趣が異なっていた。

一つは、普通の段ボールに無造作にみかんが詰められていた。一見、大小さまざまな形で不揃いである。

ところが、

もう一つの箱の方だが、・・・

奇妙な言葉が箱に書かれていた。

『柑橘玉手箱』。

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玉手箱である。例の浦島太郎が竜宮城からの手土産で夢の世界から現実の世界に戻って来た時に持ってきたものだ。

玉手箱を持ってきたことが、いい結果にはなっていない。

それで、箱を開けると・・

なんというか、すっかりMサイズに揃えられたみかんが、二段積みで24個詰められている。方やの段ボールは、4キロとか重さ表現である。殿と百姓の差である。

そして、次に食べ比べとしてみると・・

味は、ほぼ同じである。どちらのみかんもほぼ同じ味ということだ。

そして段ボールの中のみかんをみていると気付いたことがある。

Mサイズがないわけだ。だから、さらに大きさにムラがあるように見えたわけだ。


次に「玉手箱」にちなんで竜宮城の話なのだが、浦島は竜宮城で魚の王様たちとごちそうを食べていたのだが、御馳走とはなんだったのだろうか。普通に考えれば、魚介類ではないだろうか。まさかごちそうが海藻サラダとは思えないし、クジラやイルカの肉を食べていたのではないだろう。やはり鯛の刺身とか、平目の活き作りとか、サンマの塩焼きというのではなかっただろうか。

となると、竜宮城では魚の王様は、同じ魚の仲間を食べているのだが、これが「日本人は以前、とも食いをしていた」という証拠になるそうだ。古民話の研究者も独創的考察が必要なのだろうか。