見られなかった四つ足ラン

2012-08-05 00:00:57 | スポーツ
どうもオリンピックの話題に乗り切れない。

柔道の青旗白旗判定を見ていると、会社の社員の業績評価判定みたいだなって思ってしまう。副審は主審が旗を上げる0.1秒後に同じ色の旗を上げる。部下の評価について、部長が意見を言うと課長が「同感です」というようなものか。で、せっかく決まった人事考課も、人事の役員が横槍を入れて、「ちょっとおかしいんじゃないの」と言いだすと、一同そろって「なるほど、その通りです」ということになってしまう。まあ、ボスのいうことを盲目的に信じて脱党した女流柔道家もいるので、柔道とは元々そういう優柔不断なものかもしれない。押せば引け、引けば押せ。

それから、無気力試合。バドミントン失格ペアは、どちらも負けようとしたために奇妙なことになった。女子サッカーは引き分け指示を出したと、自分で告白した監督が現れて一騒動になっている。実際に選手がどこまで真に受けたかよくわからないが、どんどん点を奪った後、帳尻合わせに自分のゴールに同じ数のオウンゴールを蹴り込めばよかったかもしれない。だいたい最初からサブメンバーの調整試合みたいな先発だった。


ところで、五輪出場選手の誰とも個人的な関係はないのだが、あえて言えば地元の高校出身者が陸上長距離に出場する。

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吉川美香さん(27)155cmで驚異の39kg。10000Mと5000Mに出場。10000M決勝では一時は先頭グループに入っていたものの残念ながら16位。5000Mでは予選と決勝がある。

地元で調べた情報では、荏田高校在籍中、陸上競技の合宿でクロスカントリーコースを走っていた時に、男子選手が次々にリタイアする中、彼女は岩場を四つ足で走り抜けたという当時のコーチ談がある。

もともと人間が犬よりも足が遅いのは2本足ランと4本足ランの差であるとされているわけなのだが、だからといって、人間の尊厳と虚栄心のため、今まで四つ足ランは公式競技では心理的に封印されていた。しかし、走り高跳びの背面跳びも、始めて見た時は仰天したのだが、今や何の感激もないわけだ。四つ足ランだって、何年か先には、ごく普通の光景になるのかもしれない。さらに前足用の5本指ランニングシューズだって、開発されるだろう。