ソニー銀行が証券会社を,など

2007-06-28 00:00:00 | 投資
0a9fcc8f.jpgソニー銀行は、外貨取引がきわめてやりやすい。24時間制で、取り扱い通貨は多いし、ストップロス機能も充実。そして、口座所有者を対象に講演会があった。「ドル・円相場2007年後半見通し」というテーマである。

講師はFISCOの山下政比呂氏だが、その前にソニー銀行社長の石井茂氏から挨拶があり、その中で「上半期のうちに100%子会社の証券会社を立ち上げる」ということが明らかになった。だから、なんだ、というのはよくわからない。ソニーの真意は今一つ不明だ。

そして、本題の講演だが、会場は六本木ヒルズの49階、アカデミア・ホール。しばらくぶりだ。確か1年前にある社の株主総会できたことがあるが、いずれにしてもアカデミックでなくエコノミックなテーマばかりだ。

そして、講師の山下氏は、半年前に為替の予想を110円/$としたのが、まったくはずれてしまったのは、日本のサラリーマンが円を見捨てて外貨を買いまくっているからである、と言い訳がましい。そして、どうもこの方の専門はファンダメンタルズではなく、チャート分析手法である。中には、チャートと関係ない、中日ドラゴンズ優勝時の株価・為替の動き、あるいは太陽黒点説まで紹介してもらった。

それで、実はあまり参考になる話は感じなかったのだが、列挙すると、

1.2008年の北京オリンピックまでは「中国登場」という一つのステージ。

2.日本人の円売りは増加傾向だが、個人金融資産1500兆円のほんの数パーセント。

3.米国が円高調整をはじめると、歴史的にはそこから半値になりがちである(360/$→180→80)。

4.現在の124円/$は、短期的にはここから円安に向かうのかまたも三角持ち合いを続けるのかの分岐点。

5.多くの専門家の意見と相場がまったく逆に動いていて、多くのファンドが評価損を出していて、ファンド閉鎖に追い込まれる可能性がある。その時が問題・・

そして、最後に、ユーロ・ポンド・豪ドル・NZドル・カナダドルのクロス円についても解説があったのだが、本当はスイスフランのことをもっとも知りたかったのに(オイルマネーに関係あり)。


0a9fcc8f.jpgここから。個人的な雑感。

1.講演会出席者のこと
  300席がほぼ満席。出席者は男女ほぼ同数。男性は40歳くらい。女性は20代後半。どうもSONY銀行の顧客は、ストック金持ちではなく、フロー金持ちのようだ。そして、随分と熱心に聴いている。本当にわかっているのだろうか。

2.日米の年金問題への対応差
  日本の社保庁の状況はご存知の通りだが、実は米国でも団塊世代の退職を前にして、年金破綻が確定的になっている。日本と基本的状況が異なるのは、米国人は自ら年金を株式・投信を中心に運用している部分が多く富裕ではあるが、やはり公的部分の問題がある。構造は日本と同じだ。そのため、要するに長期的には米国債を世界中に売りまくろうという作戦に出るのだろう。つまり高金利政策。

  言い換えると、日本の場合、年金破綻は役人の無駄遣いと無能さのせいとして、賞与返納なる奇策に出ているが、米国人は赤字のつけを外人(特にねらい目は日本の郵貯資金だろう)に押し付けようとする。まあ、正解はその中間にあるのだろうね。

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