明治大学博物館でお茶を・・

2007-06-10 00:00:08 | 美術館・博物館・工芸品
c8f39388.jpg「明治大学博物館でお茶を」といっても、お茶を飲もうとか立てようとかいうのではない。また、御茶ノ水駅とも関係ない。お茶を濁したということ。

実は、ある新しい超マイナーなミュージアムが、神田駿河台にオープンしたという情報があり、走って行ったのだが、詳しく調べていなかったので、たどり着かず。ホームページに地図や住所があるのだから調べておけばいいのだが、何しろ正確な博物館の名称もうろ覚えなので、どうにもならない。いずれそちらは出直し。

きょうは無駄足かと思ったところ、そこは明治大学の前。そういえば、かなり以前に明治大学にあった世界の処刑具を集めた怖ろしい博物館に行ったのだが、現在は近代的な明治大学博物館に移されたと聞いていた。その後、どうなったか僅かに興味があった。

そして、明治大学の近代的なガラス張りの学舎の、地下二階に博物館があった。地下に向かう長いエスカレーターは、処刑台にふさわしい陰惨な感じだ。明治大学では、この大学博物館の地下一階に大学そのものの歴史を展示し、地下二階には、「商業関係の歴史的遺産」、「考古学の発掘品」、そして「刑事関係の展示品」という三種類の展示公開を行っている。その刑事関係の展示品のほぼ全部が、忌まわしい人類の遺物である(というか、今も展示されている方法と同様に、床開き式のバンジージャンプ方式の国もある)。

まず、日本編だが、鋸引きとか火焙りの模型がある。また獄門首を並べる台とか、磔台などは、あきらかに本物のようだ。そして、それらの刑は明治初頭に廃止されたのだが、ちょうど明治初頭は写真機が日本に入ってきた時期。台の上に並んだ首や、磔台に斜め十字に槍を通され血まみれでぶら下がっている男や女の写真が展示されている。一体、何をしでかしたのだろうか。「主人殺し」か?あまり近くで見たくない図だ。まあ、手鎖程度なら見ても怖くない。

そして、明治になったあとは、一時、首を縛るのに妙な機械を使っていたようだ。タワー型になっていて、上の方にハンギングロープが取り付けられている。要するに首に縄をかけ、足に錘をつけ、ぐいぐいと力任せに縄を引っ張り上げるような仕組みで、仕事が終わるまでに長い時間と苦痛と体力が必要だったわけだ。そして、かなり早い時期にバンジージャンプ方式に替ったようだ。

c8f39388.jpgそして、西洋編ではあの怖ろしい「鉄の処女」と「ギロチン」が展示されている。どちらも本物のようだ。「鉄の処女」はようするに左右に開く人型の鉄製パッケージの内側に数十センチの鉄製の針がついていて、中に人間を入れてから、バタンと蓋をしめてしまうわけだ。そして、ギロチンはもちろんフランス人ギロチン博士が考案した首切りマシーン。死刑囚にもっとも苦痛を与えない方法ということでフランスではつい最近まで使っていたようだ。

展示品の刃には錆びが出ているが、まだ十分に使用可能なのだろうか。なんとなく、そのうち、博物館の館長が、朝の館内点検をしていると、ギロチンの前にゴロッととかの事件が起こったりしそうな気がする。明大ギロチン事件とか呼ばれることになるのだろうか。

ところで、地下一階の大学そのものの歴史的展示は、まったく怖くない。ごく普通の伝統校の物語だ。その中に、気になる記載がある。「本学卒業の有名人」の紹介である。栄えある5名の方は、「阿久悠・作曲家」「古賀政男・作曲家」「植村直巳・探検家」「松井康成・陶芸家」「藤原雄・陶芸家」である。有名人5名のうち、二人が作曲家で二人が陶芸家。そして残る一人は探検家だ。ずいぶん偏っている。皆さんどこの学部で教わったのだろうか。

阿久悠/文学部、古賀政男/商学部、植村直巳/農学部、松井康成/文学部、藤原雄/文学部、ということ。

ついでに、次の「本学の有名人」に祀られそうなのが二人。星野仙一/政治経済学部、北野武/工学部。ただし、北野武氏は、在学中には、5年間の学費を払い106単位も取得したのにかかわらず、退学してしまったため、2004年に特別卒業認定制度の第一号として卒業証書が送られている。寄付金をいくら払ったかは知らない。


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