東京竹橋の近代美術館工芸館は大きな美術館ではない。建物にはいわれがあるのだが、今回は省略。所蔵作品展の場合、入場料が安いのがいい。200円だ。今回(2007年6月2日から7月8日)はダブル企画で、
1.友禅と型染
2.クリストファー・ドレッサー
恥ずかしながら、友禅とはまるで縁のない生活をしているので、その素晴らしさがよくわからない。もちろん、大変に手間のかかる仕事で、20世紀後半には多くの有名作家が活躍したそうだ。それらの4、50年物の和服が展示されている。実際、何枚も並べてあると、それぞれ風合いや表現にかなりの違いがあることがわかる。これこそ目の保養だ。
つづいて、クリストファー・ドレッサー(1834~1904)。英国のインダストリアル・デザイナー。特に、食器類を多くデザインしている。すでに100年以上たっているのにまるで現在のデザインのようである。基本的には直線や円といったごく普通の基本線の中に、微妙な曲線をとりこんでデザインする。幾何学的図形から僅かにずれているところがデザインなのだろう。
一方、フランスでは当時はアール・ヌーボーの絶頂期。このドレッサー流とアールヌーボーの融和したものが現代デザインの源流なのだろうか。
ところで、こういう素晴らしい収蔵品が多数あっても、工芸館は狭い。もっと大きな美術館がないと、宝の持ち腐れとなるのではないだろうか。
1.友禅と型染
2.クリストファー・ドレッサー
恥ずかしながら、友禅とはまるで縁のない生活をしているので、その素晴らしさがよくわからない。もちろん、大変に手間のかかる仕事で、20世紀後半には多くの有名作家が活躍したそうだ。それらの4、50年物の和服が展示されている。実際、何枚も並べてあると、それぞれ風合いや表現にかなりの違いがあることがわかる。これこそ目の保養だ。
つづいて、クリストファー・ドレッサー(1834~1904)。英国のインダストリアル・デザイナー。特に、食器類を多くデザインしている。すでに100年以上たっているのにまるで現在のデザインのようである。基本的には直線や円といったごく普通の基本線の中に、微妙な曲線をとりこんでデザインする。幾何学的図形から僅かにずれているところがデザインなのだろう。
一方、フランスでは当時はアール・ヌーボーの絶頂期。このドレッサー流とアールヌーボーの融和したものが現代デザインの源流なのだろうか。
ところで、こういう素晴らしい収蔵品が多数あっても、工芸館は狭い。もっと大きな美術館がないと、宝の持ち腐れとなるのではないだろうか。