ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

バイクが先か?飛行機が先か?

2009年11月08日 | エンジン

800pxmotolegende2009_08_gnome_rhone 画像はウイキペディアより転載。

星型エンジンがタンクエンブレムのモチーフとして使われる例はあまりないと思う。

ちなみにタイトルは岡部いさく先生の著書をパロってしまいました。

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3221016670_9789333f13_o 画像はttp://www.flickr.comより転載

詳細は不明だが1920年初頭頃と思われるType D ? 500 CMC Grand Sport 5 hp。

第1次世界大戦が終わった後に、航空機エンジンのみならずバイクを作り出したのはBMWと同じような事情だね。

590pxle_rhone_9c

今はなき交通博物館に展示してあったという、瓦斯電がライセンス生産したル・ローン9C。ローンはもちろんノーム エ ローヌ(Gnome et Rhône)。

これはロータリーエンジンだが、クランクケースとシリンダーヘッドをつなぐ銅製みたいなパイプ(マニホールド?)があるのは最終型か。

ここで気づいていただきたいのは、タンクエンブレムのプッシュロッドが1本ずつなのは間違いではないということ。

ノームのロータリーエンジンの特徴の一つはプッシュロッド一本。

Gnome_power

アニメを見るにはコチラ

このサイトは様々なエンジンの動きをアニメで見ることができます。

910032 画像はttp://www.enginehistory.org/Gnome%20Monosoupape.pdfより転載

プッシュロッドが一本で済む理由は、吸気を2ストエンジンのようにクランクケース内部を通じて行うので、ピストン頂部に気圧の差で開くポペットバルブを備えているから。

しかも芸が細かいのは、遠心力でバルブが開かないようにカウンターウエイトもある。

そして面白いのは、潤滑ができないのでバルブのロッカーアーム周辺はローラーを備えているが、pdfの解説にもプッシュロッドと記載してあるけれど動きから言えばプルロッドだ。

910033

気になる潤滑方法は、ガソリンとオイルのタンクにエアポンプにより加圧して、コントロールバルブを介しガソリンに混合潤滑している。

この図をみれば、キャブレターへの疑問も解くかと思う。

ピストンについたバルブはやはりトラブルが多かったようで、後の1912年には改良されるのだが、これもまた興味深いが・・・・・。

ところでタイトルの疑問になるが、星型エンジンを始めて採用した飛行機はまだ特定できない。しかし、ライト兄弟が初飛行に成功したのは1903年だから、飛行機が存在する前にFelix Milletが1987年に作られたので、星型エンジンは飛行機より先にバイクに使われたと言う結論になる。

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エンジンが回る

2009年11月08日 | エンジン

Felixmillet1897画像はttp://www.hubertcance.comから転載。

普通に考えてエンジンは回らなくては仕事にならないが、5気筒の星型エンジンはホイールに固定されているというか一体となっている。

画だけに、実現しなかったアイディアスケッチに見える?

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800pxfelix_millet 画像はウイキペディアから転載。

タイトルは”エンジン回る”で”エンジン回る”ではない理由がおわかりでしょうか?

もちろん知る人ぞ知っているわけだが、実物が現存しているようだ。

残念ながらウイキペディアにも詳細の記載はないが、19世紀末期の1897年製Felix Millet。

随分前に画をみたことはあり、その頃は信じられなかった・・・・。

Megola1922251

Felix Milletだけではなく、その25年後の1922年にはメグロならぬMegola。

Megola1922252 画像はttp://www.vintagebike.co.ukより転載。

前輪駆動にした理由は分からないが、30年も経つと洗練されている。

Dscn2095

21世紀になれば更に洗練されたわけだが、インホイールモーターの原型が19世紀にあったとは。

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