人気blogランキングへ 先ほどから冷たい雨が・・。
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画像は3/8-24と3/8-16と呼ばれるユニファイ規格の、いわゆるインチネジです。
3/8インチ径で1インチあたりの山数が16とか24ということになります。
拡大した画像で山の数を数えてみれば納得されるでしょう。
この図を描くのに1時間も掛かってしまいました。図面ではありませんから、あくまでイメージとして捉えてください。
まず両者を3/8インチとすると、基準寸法表によるDの外径は9.525mm、D1は左側の並目は7.805mmで右の細目は8.379mmとコチラのほうが太い。山の角度が同じなら当然のことです。
もう一つの違いは斜面の角度です。ネジの山と谷が形作っている面は螺旋状に連続していると考えると、雄ネジと雌ネジが接している面は斜面と考えてみます。
つまり、山の頂点を結んだ緑線と破線の軸中心線と直角の赤実線の角度は黒矢印にしめされていますが、これはネジピッチの大きさにより変化するのがお分かりだと思います。
つまり、目が荒くピッチが大きいほど斜面がきつくなります。
そして、ネジは回転力を軸力に変換するわけですから、一回転することによる推進距離はネジピッチに等しいので、トルクが同じならピッチが小さいほど軸力の発生は大きくなります。
更に考えると斜面の角度が大きいと、振動による緩みの可能性が増えるのではないでしょうか。
適正に締め付けられたネジが緩まないのは、軸力により発生した摩擦が緩む方向に回らないように働いているからですが、斜面が急になればなるほど滑りやすくなります。最近のハーレーでは並目ネジの使用が増えていて、それのホトンドには回り止めの処置が施されているのも事実です。
結論としては、ネジの大きい締結力と緩みにくさを望むと、ピッチの細かいネジが合理的だと思います。
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なるほど!
良く分かりました。
繰り返しのダッチャクや金属疲労で舐めやすい、舐めにくいは別の問題ですね。
一度外したネジをその都度交換できる環境があればイイのですが、そうもいきません。
座屈による軸力低下を考えなくて済めば、ロックタイトは有効です。
しかし、緩めるたびに加熱するのも手間が掛かる話ですね。
>ネジの大きい締結力と緩みにくさを望むと、ピッチの細かいネジが合理的
でも、トルク10で軸力20を発生するネジと、トルク5で軸力20を発生するネジでは(単位テキトー)、トルクに5誤差が出たときに、かたや20vs30で10・かたや20vs40で20軸力に誤差が出ることになり、ねじ山・座面・加えるトルクによりシビアな管理が必要では?
と愚考。