ピストンエンジンは永遠か!な?

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ツーステージ キャブレター

2006年11月20日 | 吸気系

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GB250クラブマンが発表された1983年はレーサーレプリカブームが始まった頃でもあり、今から見ても走行性能が元気なバイクが多くありました。

写真では分かりづらいのですが、RFVCというチョット遠慮勝ちなエンブレムが見えるでしょうか?

4バルブで半球型燃焼室を実現させるという”夢のメカニズムである放射バルブ”です。カムでバルブを斜めに押すため、ロッカーアームの外にもう一つアームがあり、ココで滑らせています。他では中々見られない高度な設計でした。

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単体で見てもレーシングライクな、250ccのエンジンとしては大きめなサイズです。

実は良く見てみると2つともボディは同じキャスティングを使っていて、コストダウンにも寄与しています。

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左側がプライマリー側で、小さいスロットル開度ではコチラしか動きません。そして当然ながらスロー系はコチラのみです。

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スロットルを空けていけば、青矢印のプライマリーがココまで開くと赤矢印のセカンダリーが開き始めます。

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全開ですね。

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写真を撮り終えてから気付いたのですがポートが独立になっていますから、セカンダリースロットルが閉じている間は4バルブが3バルブとなっていることです。

つまりキャブレターが2ステージになっていて、ベンチュリー内の流速をコントロールするだけでなく、燃焼室内のスワールまでコントロールしていたのでしょう。

乗り味はジャイアンさんのブログでチョット触れていますが、まさに設計の狙い通りです。

この頃のホンダは中低速のトルク特性の改善に熱心だったようで、同時期に発売されたCBR400FはREVシステムといって2バルブと4バルブの切り替えをカム付近のメカニズムで行っています。

良く言われていることですが、ホンダの○○○システムは誠に先鋭で他のメーカーの追随を許さないもので、その姿勢が2輪メーカーとして世界一の規模を築いたのは間違いありませんが、ユーザー側から見ると疑問も随分あり、このGB250にしても後期モデルはCVキャブになっています。

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