三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

50年以上にわたる拡声器めぐる対立…9年前には全面戦争直前まで

2024年06月10日 | 北部朝鮮
「The Hankyoreh」 2024-06-10 09:06
■50年以上にわたる拡声器めぐる対立…9年前には全面戦争直前まで
 韓国軍当局「自由の声ラジオ」 
 北朝鮮、拡声器放送を「体制への脅威」とみなす

【写真】先週、前線で実施された北朝鮮向け放送の実施に備えた実際の演習で兵士たちが拡声器の装備を点検している=合同参謀本部提供//ハンギョレ新聞社

 南北は、北朝鮮に対する拡声器を用いての「心理戦」をめぐり50年以上も確執、衝突、妥協を繰り返してきた。
 北朝鮮に対する拡声器放送は朴正熙(パク・チョンヒ)政権時代の1963年から始まり、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代の2004年に南北軍事合意によって中止された。その後は、非武装地帯(DMZ)での木箱地雷事件(2015年8月)、北朝鮮の4回目の核実験(2016年1月)など、南北の軍事的緊張が極度に高まる度に再開と中止が繰り返されてきた。2018年4月の南北首脳による「板門店宣言」で拡声器放送が中止されるまで、韓国軍では軍事境界線に近い最前線の警戒部隊が、固定式拡声器と車両に搭載する移動式拡声器を40カ所以上で運用していた。
 1960~80年代は北朝鮮軍の亡命を誘導することを狙った政治的内容が多かったが、2010年代以降は韓国側の北朝鮮に関するニュース、気象情報、大衆歌謡などが放送された。9日に再開された拡声器放送では、ラジオ放送「自由の声」が放送されている。
 北朝鮮は、拡声器放送を「体制への脅威」とみなし、拡声器に向かって砲撃するほど敏感に反応してきた。2015年8月に非武装地帯の木箱地雷事件に対抗して韓国軍が拡声器放送を再開すると、北朝鮮は京畿道漣川郡(ヨンチョングン)の第28師団の最前線に配置された拡声器を狙って、高射銃1発と直射火器3発を発射した。これに対し、韓国軍が砲弾発射推定地点に向かって155ミリりゅう弾砲28発で対応射撃を実施すると、北朝鮮は準戦時状態を宣言し、南北は全面戦争の一歩手前まで行った。この時、先に対話を提案したのは北朝鮮だった。3日間の交渉で、北朝鮮は木箱地雷で韓国軍の兵士が負傷したことに遺憾の意を表明してまで、「拡声器放送の中止」を要求した。北朝鮮が体制内部の動揺を引き起こす可能性のある拡声器放送を非常に懸念していることを示す例とされる。
パク・ミンヒ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力:2024-06-09 16:2


「中央日報日本語版」 2024.06.02 10:03
■北朝鮮、汚物風船また飛ばす…合同参謀本部「ソウル・京畿道で90個余り識別」
 韓国合同参謀本部は1日、北朝鮮が韓国に向け汚物風船を再び飛ばしていると明らかにした。前日韓国政府が「(北朝鮮が挑発を)やめなければ耐え難いあらゆる措置を取っていくだろう」と警告したが、この日再び汚物風船を飛ばしたのだ。
 合同参謀本部は「積載物の落下に注意せよ。落ちた汚物風船を見つけたら接触せず、近くの軍部隊か警察に通報してほしい」と呼び掛た。
 ソウル市もこの日午後8時53分ごろ、市民に「北朝鮮の対南ビラと推定される未詳の物体がソウル近隣上空で識別され軍が措置中」という安全案内のショートメッセージを送った。
 市は「野外活動を控え、未詳物体識別時には接触せず軍部隊または警察に通報してほしい」と呼び掛けた。
 続けて午後9時12分ごろに再度メッセージを送り、「北朝鮮が対南汚物風船を再び飛ばしている」として積載物の落下に注意するよう強調した。
 仁川市(インチョンシ)と京畿道(キョンギド)など首都圏の他の自治体でも同様の内容の安全案内メッセージを市民に送っている。
 韓国軍によると、風船10個ほどが北側から南下し、午後8時45分前後に軍事境界線(MDL)を超え始めた。主に京畿道側に超えてきた。
 軍関係者は「さらに飛んでくる可能性があり監視を持続している」と話した。
 合同参謀本部は午後11時基準でソウル・京畿地域で90個ほどの汚物風船を識別し措置を取っている。確認された風船の中身は28日から29日まで飛来した風船と同様にたばこ吸殻や廃紙、ビニールなど汚物とごみだという。
 北朝鮮は先月28~29日に風船に汚物を載せて韓国に飛ばし、260個ほどが韓国軍に捕捉された。韓国軍はこれまで北朝鮮の対南風船に対し撃墜や阻止などはせず、落下後に回収してきた。
 合同参謀本部関係者は、この日は北風の予報で対南汚物風船が予想されると明らかにしていた。
 同関係者は「これまでは内容物がすべてごみであり、空中に浮いている時は有害かどうかの判断が難しい。迎撃するには制限がある。落下した時迅速に回収するのが現時点では最も安全で効率的」と説明した。
 続けて「汚物風船はとても低質な行動であり、同じように対応するには水準の違いがある。必要な措置は検討しており、より強力な行動をできる能力と準備はできている」と明らかにした。


「聯合ニュース」 2024.06.02 14:12
■北朝鮮が再び「汚物風船」 約600個=5日連続でGPS妨害 
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が再び汚物などが入った袋をぶら下げた風船を韓国に向け大量に飛ばした。

【写真】仁川市で発見された風船(仁川消防本部提供)=(聯合ニュース)

 韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮が1日午後8時から飛ばした風船は2日午前10時現在、ソウルや近郊の京畿道地域で約600個が見つかった。時間が経つにつれ、さらに増えるとみられる。
 北朝鮮は先月28~29日にも「汚物風船」約260個を韓国に飛ばしており、合わせると約900個の風船が発見されている。
 今回飛来した袋の中身は前回と同様にたばこの吸い殻や紙くずなどという。
 北朝鮮の風船に危険物がぶら下がっている可能性を排除できないだけに、韓国軍は撃墜などの措置は取らず落下した後に回収している。
 軍は「風船が飛ばされる時から監視・偵察を実施しており、航空偵察を通じ追跡して落下物を回収するなど、国民の安全を最優先して措置を取っている」と話している。また落下物に注意するとともに、風船を発見した場合には触らず軍部隊や警察に通報するよう、国民に呼びかけている。
 北朝鮮は先月27日の軍事偵察衛星打ち上げの失敗後、さまざまな挑発を続けている。
 同30日には朝鮮半島東の東海に向け短距離弾道ミサイル(SRBM)18発を発射する武力示威を行った。
 韓国側の全地球測位システム(GPS)利用を妨害するための電波発信も先月29日から5日連続で続けている。
 韓国政府は同31日、北朝鮮の挑発に遺憾を表明し、「(挑発を)止めなければ、耐えられないようなあらゆる措置を取る」と警告した。
 「汚物風船」など北朝鮮の相次ぐ挑発への対応として、韓国政府は拡声器による対北朝鮮放送の再開を検討しているとされる。


「The Hankyoreh」 2024-05-30 06:11
■北朝鮮の汚物バルーンに関する緊急災害速報メールに「空襲警報」の文言入ったわけは
 「Air raid」の英語表現をめぐり適切性が問題に  
 専門家「北朝鮮の狙い…慎重にアプローチすべき」

【写真】29日、慶尚南道居昌で発見された北朝鮮の対南ビラバルーン(左)と28日午後、携帯電話に送られた緊急災害速報メール/聯合ニュース

 北朝鮮の対南ビラ散布関連の緊急災害速報メールに含まれた「空襲予備警報」(Airraid Preliminary warning)という英文表現の適切性をめぐり議論になっている中、専門家たちも不安を煽ろうとする北朝鮮の計略に引っかからないよう慎重なアプローチを求めた。
 東国大学のキム・ヨンヒョン教授(北朝鮮学)は29日、「YTN」の「YTNニュースクエア10AM」との電話インタビューで、「最近になって北朝鮮のドローンがソウル市内まで入ってくるなど、当局では非常に敏感に反応せざるを得ない側面も確かにある」としながらも、「また一方で『空襲予備警報』という文言が入っていると、真夜中に国民は驚かざるを得ない」と語った。それと共に「次はもう少し客観的な内容を把握した後に国民に知らせるべきだ」と付け加えた。
 特にキム教授は、北朝鮮の計略に引っかからないようにすべきだと指摘した。キム教授は「ややもすると、これ(緊急災害速報メール)が国民の不安をさらに高め、事態の本質(に集中する)よりは針小棒大にし、状況をさらに悪化させる恐れもある」とし、「これが北朝鮮の狙いであるため、当局は非常に慎重にアプローチ接する必要がある」と主張した。

【写真】29日午前、坡州市で発見されたバルーンの残骸。発見されたバルーンの中には、ゴミと推定される物質が入ったビニール袋があり、軍当局は該当物質を回収して分析している/ 聯合ニュース

 緊急災害速報メールのマニュアルを細分化する必要があるという指摘も出てきた。統一研究院のチョ・ハンボム先任研究委員は同日「YTNニュースクエア2PM」との電話インタビューで、「国民からすると、なぜ適正なメールを送らなかったのかと思うかもしれないが、緊急災害速報メールに関するシステム(国家災害管理情報システム)では、(個別)状況に合わせて実務者が文言を作成できるわけではない」とし、「(現行のマニュアルでは)空から何かが落ちてくれば空襲以外には他のあらかじめ用意された英語の文言がない」と指摘した。
 チョ先任研究委員はそれと共に「今後は今回の経験があるため、あらかじめマニュアルを細分化しておけば、国民が驚かずに安心でき、適切に対応できるシステムを作れるだろう」と付け加えた。
 これに先立ち、京畿道は28日夜11時34分頃、京畿道水原市(スウォンシ)、議政府市(ウィジョンブシ)、平沢市(ピョンテクシ)、東豆川市(トンドゥチョンシ)、高陽市(コヤンシ)、南楊州市(ナムヤンジュシ)、安城市(アンソンシ)、楊州市(ヤンジュシ)、抱川市(ポチョンシ)、漣川郡(ヨンチョングン)などに「北朝鮮対南ビラと推定される内容未詳の物体を把握。屋外活動を控え、目撃した場合は軍部隊に通報。 Air raid Preliminary warning」という内容の緊急災害速報メールを送信した。「空襲予備警報」(Airraid Preliminary warning)という英文を見て不安に震えた韓国在住の外国人たちは「本当に爆弾やミサイルが飛んでくると思った」、「今夜寝てもいいのか」、「空襲予備警報という言葉でにベッドから飛び降りるほどとても驚いた」などの反応を示した。
 このように外国人を不安にさせた「空襲予備警報」(air raid preliminary warning)という文言は国家災害管理情報システムにより自動的に送られたというのが京畿道の説明だ。まず、軍関連災害の場合、軍が地方自治体に知らせ、地方自治体は該当地域に緊急災害速報メールを送ることになる。
 京畿道の関係者は29日、ハンギョレに「(ハングルで書かれた)メールの内容は軍側から送られた内容をほとんどそのまま流し、英文の場合、国内に居住する外国人などのために国家災害管理情報システムによって自動的に付け加えられる」とし、「選択項目に『(北朝鮮の)対南ビラ』がなく、それに最も似ている『航空機』を入れたところ、英文『air raid』が含まれることになった」と説明した。
 この関係者は「落下物が未詳の物体であり、中に汚物または生化学兵器が入っている可能性もあり、またビラの束が人に当たる可能性もあるため、市民に被害が及ぶかもしれないと考えた。そして夜間という点を考え、国民の安全のために(警報の)段階を高めて対応した」と付け加えた。この日、合同参謀本部が公開した写真によると、北朝鮮が韓国に向かって飛ばしたバルーンには排せつ物と推定される汚物とゴミが入ったビニール袋がぶら下がっていた。
チョン・ボンビ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
韓国語原文入力: 2024-05-29 20:36


「The Hankyoreh」 2024-05-30 01:00
■住宅、道路、田畑を襲った北朝鮮の「汚物風船」…GPSかく乱攻撃も
 「軍事的衝突リスク、南北ともに中止すべき」

【写真】北朝鮮から飛んできた対南風船がソウル九老区の京仁高速道路の近くに落ちている=合同参謀本部提供//ハンギョレ新聞社

 合同参謀本部(合参)は29日、28日夜から29日未明にかけて、北朝鮮が汚物などを入れて韓国に向けて飛ばした風船が、ソウル、京畿、江原、忠清、慶尚、全羅の全国で260個以上発見されたと発表した。北朝鮮がこの日未明、韓国に対する風船散布とともに全地球測位システム(GPS)電波かく乱攻撃を実施したことも確認された。南北いずれも、軍事的衝突のリスクを高め、境界地域の住民の生存権を脅かすビラ散布は中止すべきだと指摘されている。

【写真】29日午前、江原道鉄原郡鉄原邑四要里の田植えが終わった田んぼに、北朝鮮の対南風船が落ちている/聯合ニュース

 合参はこの日、「北朝鮮は28日夜から多量の風船を大韓民国に向けて散布している」とし、「対南風船は民家地域だけでなく空港、高速道路などに落下する恐れがあるため、被害が発生する可能性があり、実際に2016年には車両や住宅(屋根)などが破損した事例があった」と述べた。合参の関係者は「2016、2017年には、1年間に散布された対南風船の規模は1千個以上だったが、この日午後4時までに確認された北朝鮮の風船は260個あまりで、一日に散布された対南風船の規模としては最も多い」と説明した。
 地面に落ちた風船は、軍の化生放迅速対応チーム(CRRT)と爆発物処理班(EOD)が出動して回収している。風船にくくり付けられていたビニール袋の中には、回収の結果、肥料と推定される汚物や各種のゴミが入っていることが確認された。
 対南風船は、北朝鮮軍が軍事境界線から離れた複数カ所の後方地域から飛ばすという。軍の関係者は「風向きと気流の影響で慶尚道や全羅道にまで飛んだ」と話した。

【写真】29日、ソウル九老区に落ちた対南風船=合同参謀本部提供//ハンギョレ新聞社

 合参は、「北朝鮮の行為は国際法に明白に違反するものであり、韓国国民の安全を深刻に脅かす行為」だとし、「北朝鮮の風船によって発生するすべての責任は全面的に北朝鮮にある。反人倫的で低級な行為を直ちにやめるよう厳重に警告する」と述べた。また、「北朝鮮の対南ビラとみられる不明な物体を見たら、接触することなく、近くの軍部隊または警察に通報してほしい」と呼びかている。
 また合参の関係者は、「北朝鮮はこの日未明から午前までGPSかく乱攻撃も試みた」と明らかにした。対南風船散布と合わせて混乱を拡大させることを意図したものとみられる。

【写真】29日、北朝鮮が飛ばした対南風船と推定される物体が発見された京畿道平沢市のある山で、軍の将兵が風船にぶら下がっていた袋を回収している/聯合ニュース

 参与連帯はこの日発表した声明で、「ビラ散布は冷戦時代から『心理戦』の一環と見なされてきたし、過去には北朝鮮が対北ビラに高射砲を発射して武力衝突直前まで行ったことがある」とし、「南北ともに互いを刺激するビラ散布のような敵対行為をやめ、武力衝突を防止し、危機を管理する意思疎通チャンネルを復元することに力を注ぐべきだ」と指摘した。
 一方、28日夜に首都圏の一部地域に送られた「対南ビラ」に関する緊急災害ショートメッセージには「Air raid Preliminary warning(空襲予備警報)」という英文表現が含まれていたため、混乱が起きた。これについて合参の関係者は、「地方自治体による翻訳の過程で混乱があったため、正確な英文表現を探している」と語った。

クォン・ヒョクチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力:2024-05-29 20:12
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本植民地下の「ミリ環礁朝... | トップ | 「「戦なき世」叫ぶ沖縄、「... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

北部朝鮮」カテゴリの最新記事