三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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海南島と独島 5

2013年01月05日 | 個人史・地域史・世界史
 わたしは、1996年10月にソウルで開かれた第7次国際教科書学術会議(『世界化時代와 歴史学과 歴史教科書』で、「国民国家日本의 独島占領」(国民国家日本の独島占領)について報告し、1998年4月に、韓国の独島学会の『独島領有権問題와 海洋主権의 再検討』というシンポジウムで、「世界近代史에 있어서의 独島」(世界近現代史における独島)について報告した(このブログの2012年8月29日~9月9日の「世界近現代史における独島」1~12、および9月11日~17日の「国民国家日本の独島占領」1~7をみてください)。
 これらの報告を準備する過程で、当時までに公開・公表されていた独島に関する日本語文献をほとんど検討したが、歴史的に分析するなら、独島が日本国家の「固有の領土」ではないことは、明白だった。
 わたしは、とくに日本の歴史研究者が、その専門がなんであれ、関係史資料の分析を基礎とし関係書文献を検討し、史実を明らかにするという歴史学の基本方法に基づいて、独島の歴史を研究するなら、簡単に、独島を日本国家の「固有の領土」とする日本政府・政治家・文筆者たちの虚言・妄言を根本的に否定することができる、と判断した。
 しかし、それ以後、これまで10年あまりの間に、そのような歴史研究者は、日本ではあまり現れなかった。
                                          佐藤正人
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