地上デジタル推進全国会議のサイトで、地上デジタル放送難視地区対策計画(初版2009.8.28)が公表されました。総務省関東総合通信局から報道資料/平成21年8月31日が出ています。
総務省及び全国地上デジタル放送協議会では、本日「地上デジタル放送難視地区対策計画」(初版)(以下、「対策計画」という。)を策定し、総務省ホームページにて掲載しましたので、お知らせいたします。なお、対策計画は、今後、定期的に更新することといたします。
関東総合通信局(局長 武内 信博(たけうちのぶひろ))、関東広域地上デジタル放送推進協議会及び山梨県地上デジタル放送推進協議会としては、管内の1都7県(茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県及び山梨県)における新たな難視地区(※1)、デジタル化困難共聴施設(※2)について、地上デジタルテレビジョン放送を視聴するための対策手法の早期確定、着実な対策実施に向けて、引き続き全力で取り組んでまいります。
※1 新たな難視地区
地上アナログ放送は受信可能であるが、地上デジタル放送は受信困難となる地区 (画質が劣化し、かつ受信電界強度が51dBμV/m未満となる個別受信世帯が存在する地区)。
※2 デジタル化困難共聴施設
辺地共聴施設のデジタル改修において、受信点の大幅な移設を要し、これにより受信点からヘッドエンドまでの伝送路整備費の試算が800万円/施設を超える自主共聴施設及び現地調査等において技術的に多大な困難があり現段踏でデジタル化困難と判明した自主共聴施設をデジタル化困難共聴施設。
山梨県内では4地点、合計9世帯、受信状況は「低電界」 上記※1 の意味と思います
北杜市小尾 戸屋/難視世帯数 2
南巨摩郡南部町福士池ノ山/難視世帯数 3
南巨摩郡身延町椿草里/難視世帯数 1
南巨摩郡早川町夏秋/難視世帯数 3
総務省資料から全国各地の状況も分かりますが、電波とCATVで受信可能状況を確認しているデータについて私はあまり関心はありませんが。
2009年3月末に公表された『山梨県内では、2008年末現在でデジタル放送の世帯カバー率は94.2%(NHKデジタル中継局世帯カバー率)』(地上デジタル放送推進のための山梨県行動計画)以後、更に調査を続けて判明したのが上記の9件です。全体は「新たな難視地区に対する対策計画」の「都道府県別」から放送局毎に見ていくことができます。
甲府市では2008年末現在で、NHK・96、テレビ山梨・339、山梨放送・86が難視世帯とカウントされています。
「※2 デジタル化困難共聴施設」については別にExcelが公開されていました。数字は加入世帯です・・・
南巨摩郡早川町奈良田 38
南巨摩郡早川町大原野 4
南巨摩郡早川町雨畑 9
上野原市西原 7
上野原市は合併特例債を使って全て光回線になったのではなかったのか? 事情は知りません。
県内合計では58世帯、施設数4 とカウントされています。この他に「実地調査等未了共聴施設」があると記されています。
今回の公表は「地上デジタル放送推進のための山梨県行動計画」に付属する(資料3)市町村別ロードマップ(難視聴地域の抜粋) のようなデータを補正するものだと思えますが、このようなデータ処理、公表方法はなんだか官僚的で私には理解し難いです。いつか時間がとれたら、ホームページの方で整理してみたいと思いますが、状況を一番分かっているデジサポ山梨などで「地デジの情報」として常に最新統計テーブルをWebページ公開してくれれば良いと思ってます。
残り690日となった地デジ移行ですが、問題点を本当に分かっている実務官僚が、政権が交代したことでこれまでは言えなかったことを官邸に進言してくることによる変化があるような気もします。政官業利権ではなく真に国の事を考えている実務官僚の存在について総選挙特番などで明言なさっている方もおられました。
私としては今後の推移を見つつ、都内の知人の協力が得られれば自前のサーバーを構築してリモートコントロールしながら自分専用にテレビ東京を見る方法を勉強したいと思っています、CATVに代わる画期的技術とか・・・
リアルタイムのニュースと映画やドラマの放映などを除くと、私はテレビを注視する場合がほとんどありません、バックアップ用パソコンの上でBGMのように表示させているだけです。税金を使って行われる事業なら、第三セクターとか町内会、自治会のようなフィルターを通さずに全ての人にその事業の利得が与えられるシステムが考慮されるべきでしょう、10月から実施される甲府市ごみ袋有料化に自治会が関与してコントロールしているらしく思えるのがいささか気になっています、上野原市のデジタル化困難共聴施設がカウントされていることで、ふと思い出しました。
CATVに代わる画期的技術、これについてフォローしておきます。 以下の記事で状況が分かります・・・
◇ 2006年8月17日
テレビ業界を震撼させた新たな司法判断「まねきTV」仮処分却下
◇ 2008/06/23
「まねきTV」は適法、東京地裁がテレビ局側の請求棄却
◇ 2008/12/16
ロケフリ利用の「まねきTV」は適法、知財高裁がテレビ局側の控訴棄却
2009年の現在は最高裁で審理中と思えますが、更に続報は確認したいと思います。ちなみにソニーの製品ホームページはロケーションフリーです。
甲府のご自宅にこのセットを置いて単身赴任先の東京などでYBSやUTYの地元番組を視聴しておられる方々もおいでになるかも知れません。