ICT工夫
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
  だからネットの使い方も 工夫 したい こうふ のブログ




甲府市塩部にあるスーパーマーケットに立ち寄りました。そこでは入口にペットボトルの回収ボックスが設置されていて便利なのです。
店内に入った所でブドウの試食コーナー、展示販売をやっていました。葡萄の銘柄はマスカットとか巨峰を知っている程度ですから、「皮ごと食べてください」とアナウンスされていた「ロザリオ ビアンコ」をつまんでみたら、これが美味しかった!私が苦手な種もほとんど気にならずにそのまま喉を通過させてしまいました。
Rosario_bianco 価格599円で1房、冷蔵庫で保存しようとホーローの器(14cm、深さ5cm)に、入りきらない10粒程を食した後の記録写真です。

パックの値札には「ロザリオ」としか書かれていないので、もっと長い名前だったよ?とネット検索して調べた・・・「葡萄」の複合検索で絞り込めました。

さすが山梨県庁サイトだと思ったのは、「トップ > 山梨の魅力 > (山梨の魅力)ぶどう・もも・すもも > ロザリオビアンコ」がヒットしたのです。『山梨県の育種家植原氏の育成種です。世界的に食味評価が高い2品種を親とすることから、外観・食味とも極めて優れています。糖度は18度以上と高く、食べ頃は8月下旬~9月下旬頃です。山梨県特選農産物の指定品種となっています。』

「山梨県の育種家植原氏」、これを読んだら「ほっとけない」のが性分ですから、たちまち植原葡萄研究所・日本果樹種苗業者ホームページに到達しました。「品種リスト」のフレームで、「主要食用品種」のカテゴリーに「Rosario Bianco」がありますので「ロザリオ ビアンコ」フレーム内リンクしておきます(ご容赦)。

この植原氏が有名人だと分かったのは井川秀雄研究 - 畑の片隅・「朝撮り」の野菜 - Yahoo!ブログがヒットしたからです。このページに書かれている『なお、この本には「植原」という名前はどこにも出てきていません。このこともまた重要な点かもしれません。』というセンテンスが検索ヒットの理由でしたが、私にはこのページの内容は理解できませんでした。しかしこの著者がネット検索を駆使されて図書にたどり着いた様子がうかがえて、私と同じことをやっている方がおられると嬉しく感じました。『山梨県の勝沼町立図書館は「ブドウの資料館」としても有名で、・・・』も驚きでした。
それでまた検索に戻ったら、勝沼ネットから「ぶどう-品種で探す」に到達、ここでも「資料提供/植原葡萄研究所」と見えています。

ブランドとはユーザー(消費者)側の「こだわり」があって成り立つものだと思います。山梨のワインもクーフー(Koo-fu)も、まずは作る側のこだわりがあったはずです。その「こだわり」をいろいろな方法で発信しユーザーに共有していただければ、ユーザーもこだわる「ブランド」として確立していくのではないかとも思えます。しかし一つで全ての欲求を満足させるものはあり得ない、その代わりに「違いが分かる」ユーザーが僅かな違いを認知して、「これ」については「これ」というブランドが成り立つのではないか・・・このあたりのことは多分マーケティングを専門とする方々から発信されているかも知れません。

今日はスーパーの店頭から導いて貰えた、山梨の葡萄産業をこれほど身近に興味深く感じたことはありません。 それでこの記事のカテゴリーは「産業」です、「アート・文化」でもよいのですけど・・・

またまた蛇足です・・大型ショッピングセンターは「一つで全てを満足」と狙っているのかも知れません、でもそこには「まち」が無い・・・だから違いの分かる人々は「まち」にこだわる。「まち」が失われた町は寂れる・・・箱物の中に「こだわり」を詰め込んでも「まち」にはならない、「集会所」を詰め込んでも「図書館」にはならない。



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