『~有害情報から子どもを守る!~ 有害サイトアクセス制限サービス(フィルタリングサービス)の更なる普及促進に向けた取り組みの実施について』、という記事が平成19年12月10日付けで社団法人電気通信事業者協会のサイトに出ていました。
「有害サイトアクセス制限サービス(フィルタリングサービス)利用状況について」という平成19年10月31日の記事もあります。国勢調査(平成17年10月1日)及び内閣府調査(平成19年3月実施)により算出した青少年(小・中・高校生)のインターネットに接続できる携帯電話利用人口推計は7,502,000人で、携帯電話事業者各社のフィルタリングサービス利用者数実績は、平成19年9月末で2,101,000人との事です。2007年5月に総務省が発表したアンケートでは、フィルタリングサービスの認知率が65.9%ということもこの記事にありました。利用者は約28%(210万/750万)になります。
フィルタリングサービスを知っている青少年(及びその保護者)の約半数が利用していると考えてよいのでしょう。12月10日の発表記事によれば今後はデフォルトで(不要の申告が無い場合)フィルタリングサービスを設定するということのようで、HTMLメール閲覧可能設定がデフォルトのOutlook Expressを思ってしまいます。既定の設定をどのように構築するか、原則禁止と原則自由のどちらを既定とするかは、遡れば門戸開放、貿易自由化で侃々諤々時代まで思い起こさせます。
昨年ブームとか聞いた子供が書いた「携帯小説」とやらも終息の方向に向かうのでしょうか。当該サイトを丸ごとフィルタリングしたら、アダルトも子供向けも一括アクセス不能になると思いますので・・・・・・・「女子中高生を中心に絶大な人気を誇る」という「恋空」が置かれたサイトもフィルタリングされるか、その事でこの電気通信事業者協会(携帯電話事業者)の「有害図書廃棄、青少年育成」とも関わる基本的な考え方が分かるかも知れません。
お子様専用携帯小説サイト開設ブームの2008年、を予想しておきましょう、お正月ですから(^o^)
ついでながら公立図書館における蔵書のフィルタリングという問題は私の頭の片隅にありますが、それは別な話としておきます。