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2017年11月30日 2012年笹子トンネルの崩落事故、山梨県警が書類送検

笹子役員訴訟で遺族側敗訴確定(NHK 山梨県のニュース 2017年06月01日 14時59分)
笹子トンネル事故損賠訴訟 遺族側敗訴確定(2017/6/1 15:40 山梨放送)

平成24年_2012年12月2日に中央自動車道上り線の笹子トンネルで発生した天井崩落事故についてはご遺族から提訴された訴訟は以下の2件だと思います。訴訟の経過はマスメディアがその都度報じなかったり伝えても私が見落とした場合もありますので、単なるメモです。
 ご遺族が中日本高速道路と子会社に対して計約9億円の損害賠償を求めた訴訟は2015年12月22日の横浜地裁判決に対して被告側も上告せず確定しました。
 今回報じられたのは当時の役員達に1800万円の損害賠償を求めた訴訟です。その最高裁判決は上告棄却、すなわち役員の責任は問わない判断が下されたと私は理解します。

以下の記事を書いてきました・・・
笹子トンネル事故、民事訴訟は控訴された
 事故発生を報じた産経新聞号外に始まり2016年3月まで、私がマスメディア記事から分かっただけの情報を記録したものです。
中央道笹子トンネル事故から4年、犠牲者の慰霊式が開催されました
 2016年10月に横浜高裁でも役員訴訟が棄却されたご遺族が2016年11月に最高裁に上告したことまでを記録しました。

【山梨放送記事から】
 中央道・笹子トンネルの天井板崩落事故を巡り、4人の遺族が中日本高速道路の当時の役員らに損害賠償を求めた裁判で、最高裁は上告を退け、遺族側の敗訴が確定した。
 2012年の中央道・笹子トンネルの天井板崩落事故を巡っては、犠牲者の4人の遺族が中日本高速道路の元役員らに個人の賠償責任を求め提訴していた。裁判では1審、2審共に元役員らの賠償責任を認めず遺族側の請求を棄却していた。遺族側は上告していたが、最高裁は1日までに、上告を退ける決定を出し、遺族側の敗訴が確定した。
 原告の一人で亡くなった石川友梨さんの父、信一さんは「娘たちがなぜ亡くなったのか問うための裁判だったが、遺族の思いが届かず悔しい」とコメントした。
【NHK山梨のニュースから】
 5年前、中央自動車道の笹子トンネルで起きた天井板の崩落事故で、遺族が中日本高速道路などの当時の役員に賠償を求めた裁判で、最高裁判所は、上告を退ける決定を出し、遺族側の敗訴が確定しました。
 平成24年、山梨県の中央自動車道の笹子トンネルで天井板が崩落した事故をめぐっては、犠牲者の遺族が、中日本高速道路と子会社の当時の社長など役員4人に賠償を求める訴えを起こしました。
 1審の横浜地方裁判所と2審の東京高等裁判所は、実施すべき点検を怠った点など、会社としての問題点を指摘した一方、「役員らは天井板の構造や過去の点検結果などを認識しておらず、事故の発生を予測できたとは認められない」として訴えを退けました。
 これに対して遺族側が上告していましたが、最高裁判所第3小法廷の山崎敏充裁判長は、1日までに上告を退ける決定を出し、遺族側の敗訴が確定しました。
 笹子トンネルの事故をめぐっては、遺族が中日本高速道路と子会社を訴えた別の裁判で、おととし、横浜地方裁判所が、会社側の過失を認めて4億4000万円あまりの賠償を命じる判決を言い渡し、確定しています。
 遺族側の敗訴が確定したことを受けて、事故で亡くなった石川友梨さんの父親で、原告の1人の石川信一さんは「なぜ事故が起きたのか責任の所在を明らかにしたいと思い、訴えを起こしましたが、敗訴が確定し、悔しいです。2度とこのような悲惨な事故が起きない世の中になってほしいです」と話していました。
 また、事故で亡くなった松本玲さんの父親で、原告の1人の松本邦夫さんは「今回の結果は、予想はしていましたが、これほど重大な事故を起こしたにもかかわらず、組織のトップである当時の役員たちの責任を問えないのは残念です」と話していました。

法学部など文科系出身のトップでは理解できない問題があります。「役員らは天井板の構造や過去の点検結果などを認識しておらず、事故の発生を予測できたとは認められない」として責任を問わない判決下すのも文科系の方でしょう。
私に言わせると、そのような役員が自ら進んで現場(の技術)を理解し問題を把握しようとしなかった事に彼等自身の責任があるのです。さもなければ「最後の責任は私がとるから任せるぞ」でしょう。
この事は原発問題にもリニア新幹線事業にも共通すると思っています・・・

(※)追記です。山梨県内ニュース | UTYテレビ山梨 の 2016.12.02 18:55 記事「笹子トンネル事故から4年」は、『この事故を巡っては現在、警察が業務上過失致死傷の疑いで捜査を続けています。』 と報じていましたのでメモしておきます。・・・・と前記事の末尾に書いていましたが、その後は知りません。

【遅れて確認しましたので追記】
最高裁、役員の過失責任認めず遺族敗訴(UTYテレビ山梨ニュース 2017.06.01 18:50) から要約引用しておきます。最高裁は2017年5月30日に上告棄却

遺族が中日本高速道路と子会社の当時の役員4人を相手取り、1800万円の損害賠償を求めていた。
遺族側は、役員は点検などを指示する義務を怠った過失責任があると主張。
最高裁判所第3小法廷の山崎敏充裁判長は、事故は予見できず、重大な過失があったとは言えないとした1審と2審判決を支持、遺族側の上告を退けた。
UTYの取材--ご遺族の石川信一さんは「主張が受け入れられず、本当に悔しい、今後も真実の解明のため活動を続けていきたい」と話した。

中央道・笹子トンネル事故を巡る民事訴訟で、最高裁は中日本高速などの当時の役員の過失責任を訴えた遺族側の上告を退け、遺族側敗訴の判決が確定しました。 この裁判は2012年12月に中央道の笹子トンネルで天井板が崩落し、9人が死亡した事故を巡るもので、遺族がトンネルを管理する中日本高速道路と子会社の当時の役員4人を相手取り、1800万円の損害賠償を求めていました。 裁判で遺族側は、役員は点検などを指示する義務を怠った過失責任があると主張していました。 しかし、最高裁判所第3小法廷の山崎敏充裁判長は事故は予見できず、重大な過失があったとは言えないとした1審と2審判決を支持し、先月30日付けで遺族側の上告を退けました。 これで役員個人の過失責任を巡る民事訴訟は、遺族側敗訴の判決が確定することになります。 事故で娘の友梨さんを亡くした石川信一さんは、UTYの取材に対し「主張が受け入れられず、本当に悔しい、今後も真実の解明のため活動を続けていきたい」と話しました。
笹子トンネル訴訟:最高裁、役員の責任否定 遺族側敗訴確定(毎日新聞山梨版 2017年6月2日)この記事に書かれていました・・・「県警も業務上過失致死傷の疑いがあるとみて捜査を続けている。」


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