ICT工夫
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びっくりした記事がありました。2008年12月05日の山梨日日新聞は、「住基カードで貸し出しOK 県、新県立図書館で方針 多機能化、普及率向上図る」と報じています。非常に重要な問題です。

県は4日、普及率が低迷している住民基本台帳カード(住基カード)に、新県立図書館の利用機能を持たせる方針を固めた。住基カードの多機能化を進めることで普及率向上を図るのが狙いで、2012年秋の実施を目指している。住基カードに県立施設の利用機能を持たせるのは全国でも初の試み。  住基カードに内蔵しているIC(集積回路)チップを活用するなどし、住基カードを使って県立図書館で図書が借りられるようにする。県は12年秋の開館に向け、新県立図書館の建設準備を進めていて、併せて改修する図書館システムに住基カードの利用機能を盛り込む方針。また、住基カードを発行する市町村に対しても、協力を呼び掛ける。  県市町村課によると、全国では43市区町村が住基カードに図書館の利用機能を持たせているが、都道府県立図書館を利用できるようにしたケースはない、という。同課は「住基カードでさまざまな公共施設が利用できるようになれば、県民の利便性が向上し、普及率アップにもつながる。県としても利用できる県立施設を拡大し、カードの多機能化に協力していきたい」としている。

住基カードは何故普及率が低迷しているのか、そこんとこよく考えれば分かります。現在の図書館貸出しカード方式は私が借りた書籍の記録は全て残っているかも知れません(データベースについては知りませんが)。でもそれは私に関する他の個人情報とのマッチングはなんらかの方法で住基ネット11桁番号を媒介にしないとできません。

行政側では住基ネット情報の使途が拡大しているという話は関連するメールマガジンやホームページから読んでいます。その事に関心はありますが、私の読書歴も住基ネットの中に納めて欲しいと私は思いません。私は電子申請などのために既に住基カードを持っていますが、「住基カードでも図書館利用カードの代りにできます」という程度ならそれは個人の選択ですから人生いろいろ、まあ仕方ないと考えましょう。カード読み書き機能を二重化すると経費が増大するので利用カードを住民基本台帳ネットワークカードに限定するなら全国初の山梨県、ネットで炎上。

(総務省住民基本台帳カード総合情報サイト、「住民基本台帳カード」と呼んでいて発行は自治体別なので住んでいる土地だけの「市民カード」と同じように思えそうですが、私は「住基ネットカード」と言うようにしています。カードというのはすべからくその場所、その目的だけで使うのが良い、分割する事でセキュリティが確保できます)

とりあえずgoogle 住基カード 図書館の利用で検索かけてみました。全国では43市区町村というアホな自治体は探し出せる思います。
司書・図書館関係の話題に、『ある子どもが図書館に本を借りに行きたいと言ったとき、こんなに機能盛沢山のカードを子どもに持たせる親はいないでしょう。大人でもよく無くすのに。』笑いました(^o^)
古い記事ですが、日本図書館協会のメールマガジンで住基カードによる図書館利用がヒットします、最近の図書館界の動向は調べてみたいと思います。
羽曳野市で住民基本台帳カードの図書館でのご利用について、ここは単にカードの土台として使っているらしい、「図書館では、住民基本台帳カードを使用するにあたり、図書館独自の利用者番号(7桁)を用いています。貸出記録等の個人情報は、図書館のシステム内で管理し、住基カードに個人情報を記録することはありません。」住基ネットカードは500円の発行手数料をとられる、図書館利用カードは無償で交付されるでしょう、それでも市民が切り替えますか。同じように住基ネットカードを汎用化しようとして既存のカードシステムとバッティングして結局無駄になる事例は報じられています。
住基ネットカードは実印や住民票の写しと同じでいつも持ち歩くもんじゃない、そこんとこよろしくね(^o^)



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