ICT工夫
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◆ 2013年 第32回 甲府空襲 戦争と平和・環境展、7月4日(木)~9日(火) 会場 : 山梨縣県民会館 1・2 号室 主催: 甲府空襲 戦争と平和・環境展実行委員会 055-222-1541 [山梨県教職員組合(日教組) 甲府市丸の内3-33-7 教育会館3階]


Kofu_airstrike_2010またその日が巡ってきます。甲府に来て甲府空襲のことを知ってから私の歳時記になっています。2009.06.29 第28回甲府空襲 戦争と平和・環境展が昨年の記事です。この記事から前の記事にリンクしてあるのですが、私にとって2009年のこの甲府空襲展はそれ以前とはことなるものでした。その記事で私は次のように書き残した---

甲府空襲で中心市街は全滅、岡島百貨店と元の甲府会館(松林軒ビル)-今はビジネスホテルに建て替えられた場所-だけが残った、「甲府空襲と学童疎開」のページに掲載した焼け野原の模型が空爆後の街の姿だと私は思っていました。
見学会とシンポジウムで山梨県の旧県庁(現在は教育庁と県警本部)、議事堂、旧図書館(第1南別館)は空襲で残った建物だったと気が付きました。この昭和初期の建築物についてはこれまでも読んではいたのですが、「二つのビルを残して焼き尽くされた市街地」というイメージにとらわれて、私には正しい認識が出来ていなかった事に気が付きました。
正確な歴史認識の下で未来を見ていくことは大切だと思います。このテーマはこんなブログで片言に語れるもんじゃないけど、少なくともみんなが見るものには誤解を招かない情報を伝えたいとWebページ制作に関わる者としていつも思います。

今年の開催情報を求めて昨年の記事を読み返しながら連合山梨サイトを訪問してみて情報を見付けたので、部分画像として引用させていただきます。今年も大月や富士吉田でも同様な企画がありますので、それは連合山梨の広報ページからご覧ください。連合山梨HOME > 連合山梨のご紹介 > 構成組織一覧 に気が付き、「甲府空襲 戦争と平和・環境展実行委員会」の電話番号も確認できました。甲府空襲を調べていて気付いたWebページには小学生達の見学記録もあります。

◇ 朝日小学校-6年生平和教育平成19年7月5日,県民会館で開催された「甲府空襲展」
◇ 富士川小学校-甲府空襲展をやっていました
◇ 富士川小学校-平成21年度3年生
甲府市立小学校のサイトで記録を探せばもっとあるかも知れません。私が気になったのは、「焼け野原の模型」を子供たちも見たのだろうか、見たとしたらそれをどのように記憶したのだろうかということです。
◇ 昭和町立押原小学校(山梨県)公式ブログ ~7月6日(金) 歴史の惨禍と知恵に学ぶ『6年生が校外学習に出かけました。・・・甲府市街地の建物は2つが残っただけ。この空襲を境に国内への爆弾投下が激しくなり、原爆の惨禍へつながったとも言われています。』 子供たちが「焼け野原の模型」を見学している写真が掲載されています。

私は甲府空襲の被災が実際どうだったのかは知りません。この模型を見た時に思い出したのは、大伯父から聞かされた敗戦後の池袋の光景です。池袋駅西口(立教大学のある方向)に立つと焼け野原が広がり、家のあった要町に入ったところで止っていた、近所の銭湯の煙突が駅から見えたという話なのです。ネットできちんと調べれば多分委細は分かるでしょう、立教大学はミッション系ですから直撃を免れたはずですが、大伯父の目に入っていたのかどうかはわかりません、とにかく一面の焼け野原ということでした。

甲府空襲で焼け野原の模型をそのまま歴史の事実と思い込んだのは、こういう訳です。小学生達が見学した時にもこの模型があったなら、引率の先生方はこれをどのように解説なさったのでしょう。旧県立図書館取り壊しのニュースに接した時、あれははじめから無かったも同じだと子供たちは感じたのでしょうか。

歴史を誤解させるような展示物は子供たちに見せるべきではない、それが何かを象徴する抽象的な展示であるなら、そのことをきちんと教えねばならない、私はそう思っています。

私は甲府空襲について山梨平和ミュージアムの展示や資料-甲府空襲の実相で学ばせていただきました。子供たちもこの平和博物館でもきっと多くの事を学んでいることと思います。私はもし時間が取れたら、今年は大月や富士吉田の方に足をのばしてみたいと思っています。

山梨NPO情報ネットに昨年同様な広報ページが出ています-「第29回 甲府空襲・戦争と平和・環境展」 ご案内、登録日時:2010-06-26
「甲府空襲・戦争と平和・環境展」の見学記録ではありませんが、関連検索で見つかった記事をメモしておきます。今後もみつかれば追記します。2010-06-29
◇ 相川小学校-2004年度「平和集会」 甲府空襲について学習しました。--相川小ニュースは良い記録だと思います
◇ 相川小学校-2006年度「平和集会」 甲府空襲、大型紙芝居「もうひとつのたなばた」の上演
番組審議会議事要録 平成20年9月16日 (1)UTY報道特別番組「甲府空襲・63年目の証言」

「平和集会」というタイトルでの学校行事があることを初めて知りました。「平和」という言葉をどのように解釈するか、「平和」のために私たちは何を知り、どのように考え、それを日常生活でも活かし、万一の時はいかに行動すべきか・・・この難しい問題を身心未熟な子供たちに教える先生方のご苦労が察せられます。保護者の皆さんも子供たちが教えられたことを聞き取り、自らも学ばねばならないと思えます。「道徳」も「平和」も同じように難しい問題です、前者はウエから語られることが多く、後者はウエに対抗して語られることも多い。

甲府空襲以前に昭和20(1945)年3月10日の東京大空襲(Wikipedia)の大惨事があり、日本本土空襲(Wikipedia)からは地方都市に空爆が激しくなった時期なども分かります。昔は「先生のお話はゼッタイ」と小中の子供たちは思った(私はそうだった)が今はそんな時代じゃないですね。我が子が学校で何を教わっているかを保護者も注意せねばならないと思います。



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