3.11以来、東北震災と原発震災の人災化のことばかり考えていて、私は大きなテーマをいくつも見落としていました。その一つが別件で検索中に気が付いたWHO報告のことです。これは2011年5月31日~6月1日のニュースです。
原発震災で子供たちの放射線外部被曝について考える時にいつも携帯電話のリスクは念頭にあったし、2008.12.20 子供の携帯電話、真の危険は何か を書いたことを忘れてはいませんでした。
放射能問題でも子供たちの学校給食についての関心を記事にしてきましたが、私が感じているのは、2008.12.05 山梨県立図書館で住基カード使用 を書いた時と同様な山梨県に限らず教育行政の意識のずれです、ずれてるのはセキュリティオタクを自認する私の方かも知れないけど・・・(^o^)
それはさておき、2011年06月01日の携帯電話は「発がん性を持つ危険有害物質」に、WHO(世界保健機関)が指定 という記事はWHOの機関 IARCの報告(PDFファイル6ページ 251 KB) にリンクしていますが、同日のCNET Japan の記事-WHO、携帯電話の発がん性リスクを警告 では米国のワイヤレス業界団体の反論も取り上げています。
J-CASTニュース携帯電波に発がん性リスクとWHO報告 「販売中止しては」と孫社長皮肉る発言も は『WHOの専門組織「国際がん研究機関(IARC)」は2011年5月31日、「無線の電磁波によるがん発症の可能性」に関する報告書を公表した。14か国・31人の専門家が5月24~31日、フランスのリヨンで行われたIARCの会議で、電磁波を直接浴びることによる発がん性のリスクに関するデータや文献を評価したうえでまとめたものだ。』と紹介しながら池田信夫さんのブログ記事についても取り上げています。
池田さんはこのWHO報告について 2011年06月01日 携帯電話は原発より危険だ というタイトルで書かれています。私の認識では池田さんは反原発の議論を鋭く批判されていると思いますが、この数ヶ月、私は池田信夫 blog の index.rdfに目を通す程度で全文を読み切る余裕が無いままに過ごしてきました。それでこの記事にも気付かなかったのです。
例えば、2011年09月17日 内部被曝の真実 では、『除染にせよ温暖化にせよ、環境対策は第一義的には経済問題であり、便益を上回る費用をかけることは社会的損失になるからである。』と書かれるように、池田さんは常に経済学の見地から鋭い論考をされているよう思えるのです。私のような経済学無知な人間にはとても勉強になるのですが、私は経済学(社会科学)も自然科学・工学も人間が生きていくための道具に過ぎないと思っているので、ご意見には共感とともに反感も感じる事がままあります。
ですから、たかが住民基本台帳ネットワークカードという行政のための道具を普及させるために子供たちとその保護者をリスクに晒す、そんな発想しか出来ない人間が教育界にいることに呆れるのです。
とにかく、携帯電話の電磁波問題については思考停止してはならないことです。私が別件で調べていたことはこれにつながりますが、それはまた後日に。