平成20(2008)年11月11日に総理大臣に認定された甲府市中心市街地活性化基本計画は、当初57事業でスタートしました。平成22(2010)年3月に5事業が追加されて62事業となり、同年11月に1事業追加で63事業、さらに平成23(2011)年3月に5事業が追加されて、全68事業となっています。それを平成22年度版と呼ぶことにして甲府市中心市街地活性化基本計画 事業一覧を更新しました。
68事業の中には既に終了しているものもありますので、進行中の事業、手つかずの事業などを一覧から見ていく事で状況は理解できると思います。「平成22年度フォーローアップ結果」というPDFファイルも「甲府市中心市街地活性化ホームページ」にアップロードされています。
平成22年度第3回中心市街地まちづくり会議 議事録に書かれている『中心市街地のまちづくりへの提案』は、2010年12月27日に甲府市長に提出されましたが、甲府市中心市街地活性化協議会では、この提案書については未だ審議されていないように思えます。2011年3月17日の第12回議事録、6月15日の第13回議事録までは確認しました。
『中心市街地のまちづくりへの提案』では、「交流人口の増加、車に過度に依存しないまちづくり」の項目でデマンドバスにも触れていますが、協議会第13回では、『デマンドバスは相川地区で試験運用したところ、ニーズが少なく、事業費の5%程度しか回収できなかった。ニーズの裏付けが無いと導入は難しい』と甲府市副市長が発言されています。この時にも「提案」があったことは議事録には残されていないので、「まちづくり会議」と「協議会」の関係はどういう仕組みなのか、私には分かりかねます。
相川地区デマンド交通実証実験については既にこのブログで記事にしていますが、甲府市サイトで公式な報告は未だ見ていません。相川地区は甲府市中心市街地活性化事業の区域外なので中心市街地活性化事業には関係無い、その結果を活かす必要は無い、そういう発想があるなら悲しい事です。
◇ 2010.06.16 甲府市相川地区でデマンド交通の実証実験
◇ 2010.08.22 デマンド交通実証実験が始まる
◇ 2010.10.11 相川地区デマンド交通実証実験、10月13日開始
◇ 2010.10.12 コンビニクル、甲府市デマンド交通実証実験の大要
◇ 2011.01.15 甲府市デマンド交通実証実験、富山市から視察の記録
年末、年度末、そして大震災と続き、すっかりご無沙汰していた「まちづくり」テーマで久しぶりに甲府市中心市街地活性化事業に関する記事になりました。
10月22日、ココリがオープン1周年を迎えますので、甲府市中心市街地活性化について騒がしくなりそうです。中心街が活性化すると「縄張り」の経済価値が上がり争いが激化するというジレンマがあるなら、むしろ衰退させることで解決するという考え方も成り立ちます。最悪の選択ですが・・・
9月17日から甲府駅北口の藤村記念館で「まちかどの近代建築写真展~懐かしの駅舎を訪ねて」が始まります。18日は青空朝市です。