樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

緑に溺れる

2023年06月15日 | 野鳥
信州~新潟ツアーの最後は妙高の笹ヶ峰高原。駐車場にはまだ雪が残っていてビックリしました。14年前に仲間3人で来たときはなかったので、この冬は雪が多かったのでしょう。



到着して車から降りると、上空をタカが旋回しています。双眼鏡で確認するとハチクマ! 14年前は探鳥を終えて、車に乗って帰ろうとしたときに登場しました。駐車場の横で望遠鏡やカメラを構えて鳥の調査をしている方がいたので聞くと、「このあたりはハチクマが多い所です」とのこと。



その後、山菜摘みをするという妻と付かず離れずの距離を保ちながら、私は鳥探し。管理棟の板壁に穴が開いているのでしばらく見ていると、ニュウナイスズメが出入りしています。冬には関西でも見られますが、繁殖地のニュウナイスズメは赤味が強いようです。



コルリのさえずりが聞こえたので、森の中へ移動しました。この鳥は藪の中に潜んでいるので姿を見るのは難しいですが、せめて声だけでもとカメラを回しました。20分ほどねばりましたが、案の定、確認できたのは声だけでした。



少し移動して乙見湖の湖畔に行くと、イワツバメがたくさん飛び回っています。工事中の管理棟の軒下で巣造りの真っ最中。産卵はまだのようで、雌雄が入れ替わり立ち替わり土を運んで古巣を修繕しているようでした。



これが今回のツアーの最後の探鳥となりました。帰路、道路の横の林に猿の親子が登場したので、車を停めて撮影しました。



その後、また戸隠に戻って、妻が行きたがっていた信州名物おやきの店・いろは堂へ。シラカバやカラマツ、トチノキなど新緑のトンネルの中を走っていると、妻がふと「緑に溺れそう」と言いました。確かに、今回の旅行はそんな感じでした。
コメント (4)
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