樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

セイタカシギがやってきた

2022年09月08日 | 野鳥
9月に入ってからも近くの干拓地にシギチ観察に出かけています。今年は、休耕田はやや少なくなった程度ですが、鳥は大幅に減少しました。あらかじめチェックしておいた休耕田を一筆書きで巡回するのですが、30枚の休耕田を回ってようやく鳥影に遭遇し、双眼鏡で確認するとケリとチドリのみという状態が続いています。
そんな中、例年どおりに飛来しているのがセイタカシギ。最初の遭遇は8月24日に1カ所で2羽でしたが、その後、26日に1羽、9月4日に3羽・1羽で計4羽、6日に1羽・3羽・2羽で計6羽、7日には(前日と同じ個体と思われますが)4羽・2羽で計6羽、延べ19羽確認しました。個体識別が難しいですが、このうち10羽が同一個体で、差し引き9個体が飛来したのではないかと推測しています。



名前のとおり背の高いシギなので、いればすぐに目につきますし、(特に幼鳥は)警戒心が薄くて人が近づいてもすぐには逃げないので、観察や撮影がしやすい鳥です。
英名Black-winged Stiltのstiltは「竹馬」。ご覧のように異様に足が長く、地球上に生息する鳥の中で最も足が長い(体長比)のはこの鳥だそうです。体長(鳥を仰向けに寝かせて、足を除外した嘴の先から尾羽の先までを計った長さ)35cmに対して、足の長さは25cmとのこと。
そのスラリとした体形とゆったりした動きから「田園の貴婦人」とか「水辺の貴婦人」、さらには「水辺のバレリーナ」という異名があります。
美しく、動きが優雅で、見ていても飽きません。シギチシーズンはまだ続くので、後半にも出会いを期待しましょう。
コメント (2)
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