樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

故郷で鳥見

2022年04月21日 | 野鳥
先日、久しぶりに帰省しました。府民割を利用し、車を借りて夫婦で2泊3日の丹後の旅を楽しんできました。
1日目は、妻を天橋立で降ろして、私は阿蘇海でバードウォッチング。1月10日にガンカモ調査で来たときにはいろんな種類のカモがたくさんいましたが、3カ月後の現在はヒドリガモのみ100羽ほど残っています。府南部の淡水域では、最後まで残っているのはコガモなので、ちょっと意外でした。



ガンカモ調査でいつも駐車する公園でイソヒヨドリを発見。名前のとおり、本来は海辺にいる鳥ですが、近年は内陸部まで生息範囲を広げ、昨年はわが家でも繁殖しました。
雄は青と赤茶色の派手な体色で、さえずりも多彩ですが、動きがスローで、挙動もどこかとぼけたところがあって、親近感を覚えます。



1日目は故郷の町が運営する温泉&宿泊施設に投宿。アメニティグッズの質を競ったり、食事の豪華さで集客しようとする近頃のホテルと違って、必要最小限のサービスと、丁寧に作ったハレの日の家庭料理のような夕食…。私たちにはこの方が居心地が良く、ゆったりと過ごせました。
翌朝、周辺の森を散策しながら、フラワーウォッチングする妻の横で、私はバードウォッチング。夏鳥のキビタキがいる一方、冬鳥のアオジやシロハラもまだ残っています。裏山からアオゲラの声が聞こえてきたり、ホオジロがさえずっていたり、結構楽しめました。



チェックアウトしてすぐ、キジの雄に遭遇。初めて見る妻は「もっと大きい鳥だと思っていた」とのこと。桃太郎の絵本などに人間とほぼ同じサイズで描いてあるので、大きい鳥という先入感があるのでしょう。
その後、久しぶりに兄夫婦と面談し、母校の名前が変わったこと、父方の叔母が3人とも亡くなったこと、甥の家族が全員コロナに感染して大変だったことなどを知りました。故郷を出て55年になりますが、帰省すると今でも、ジグソーパズルのピースがピタッとはまったような感覚を覚えます。
コメント (2)
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