樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

子どもの名前

2014年08月11日 | 野鳥
私が知っているバードウォッチャーの中には、お子さんに鳥の名前を付けている方が何人かいらっしゃいます。
たとえば、娘さんに「つぐみ」と命名した人もいれば、「のじこ」と名付けた人もいます。「可愛いな~」と思ったのは「あいさ」。ミコアイサやカワアイサのアイサです。
いずれも聞いた話なので、どんな漢字やかなで表記するかは知りませんが、素敵なネーミングですね。「あいさ」ちゃんの由来はミコアイサかな?



私が感動したのは、男の子の「渡(わたる)」。命名したご本人から聞いた話ですが、そのお子さんが生まれた日の朝、病院の窓からタカが渡っていくのが見えたそうです。その方が熱心なホークウォッチャーだけにドラマチックです。
私には子どもはいませんが、もし男の子がいたら「いかる」と命名します。理由の一つは、私をこの世界に引き込んだのがイカルだったから。
もう一つは、イカルの鳴き声が好きだから。「お菊、二十四」と聞きなす独特の声が、私にはノホホンとした、何の悩みもない呑気な声に聞こえるのです。ノホホンと生きるのが一番幸せでしょう。



もう一つ理由があります。これまでに私が聞いた中で最もかっこいいと思った名前が「怒(いかり)」。友人の知り合いが息子さんに付けた名前です。
ノホホンと生きるのが幸せと思う一方、「人間は(不正や理不尽への)怒りを忘れてはいけない」と考えているので、私にとっては憧れの名前です。表記は「怒」ですが、イカルにあやかって読みは「いかる」。
でも、女の子だったらどうしよう? 「怒(いかる)」なら男女共用できるかな? 私の本名も男女共用の名前ですし。
わが子に鳥の名前を付けられるのは、結婚や出産の前から鳥を見ている若いバードウォッチャーの特権です。私のように中年になってから始めた人間には望むべくもないです。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする