2015/02/04 記
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明日が雪だというので、回りきれるところは回っておこうと準備した。仕事は##のバイト先の海老名で、橋本に出るよりは楽なのだが、落ち着いて彼の学習指導を行える場がないのが難なのだ。この面談が午後に入っていたので、今日は訪問医療を行っている家庭医さんと、訪問看護の事業所の方、調剤薬局の薬剤師の方と話をし、ある議員さんの事務所も訪ねた。
##君の話が宿題をやってこなかったために短縮したので、訪問看護の事務所の方と話す時間が出来た。しかし、この看護師さんもそうだが、平常時の訪問診療のイメージから発想がなかなか切り替えられないということがあって、ましてや議員さんのところのお留守番の方たちは、防災と震災予測を語ってから説明にはいっても、難しいことはわからないからと遮断され、議員さんにチラシ渡しておくからという具合に、3.11どこへやらという状況がある。厚労省が推し進める訪問診療拡充という流れへの関心や、今日は回らなかったが施設・訪問介護関連の事業所では介護報酬の話ばかりで、防災の話は出たことが無い。静岡との状況の違いを強く感じている。
家庭医さんの方は、逆に民間に医療福祉ケアに活動があることに歓迎されてしまうという形で、これまた訪問診療の話は出るが、災害時被災と民間連携の話は、いい応答が得られなかった。
ただニュースは今後も受け取ってくださると言うことになった。
薬剤師さんとの話では、薬品のストックの件で市役所と話し合っているとのこと。懇話会への参加は、仕事が医者に合わせて夜まであるので、時間的に無理があるとのこと。平日なら木曜日が休診だから時間は大丈夫になるが、結構遠方から通勤しているので、休みを突いて出席するかなと笑っていた。
地域包括ケア・ネットワークは、異業種参加の地域チーム医療が肝になるが、これが発災時の救護所運営やなど災害時分担などでは結びついても、平常時、介護保険下、ケアマネさんを軸とした(個別)ケア・プラン会議が地域に出るという点で、絵に描いた餅だと評されている。しかし災害が起きると実現は現実味が増してくる。逆に言うと、結束の軸に災害がなりうるということになる。
ともあれ、3.11が4年目ともなると、私は、おおかみ少年ならぬおおかみ爺ぃう雰囲気が漂っている。
今日の収穫は、ニュースを読んでくれると言ってくれたこと。
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私は岩手県の気仙地方(大船渡市・陸前高田市・住田町)特に広田半島に関心をもって東北に出かけていた。その広田半島の東側の付け根の大船渡市の長洞地区の様子が、「未来への教科書#90」の番組になった。
●「#90長洞元気村」
●「長洞元気村 なでしこ工房建築プロジェクト」
長洞地区は、半数約30戸が被災したところだ。広域に津波流出した地域と違い、半数の生き残った集落を錨にして分散せずに、地元に仮設を作り集落の復活を目指した地域だ。ここの「かあちゃん」たちが「なでしこ会」というお茶のみ会をはじめ、そこで「ゆべし」作りで支援者と繋がり、元気回復をしようという動きがあり、それが育って「長洞元気村なでしこ工房」という複合拠点ができることになった。今年初めにボランティアの支援のもと、「ゆべし工房」「お茶っこ会」等地域交流拠点を作った。
しかし同、長洞の戸羽貢さんは、工房が出来、集落にだんだん生活再建の被災脱出の熱意がうすれてきたようにおもうと指摘。工房の近くに被災した方の家ができることとなり、「もとどおり」となることが、一番怖いという。また個々ばらばらの家になり、高齢化と孤立が始まるのが怖いという。この「ゆべし生産・販売」「お茶っこ」の、やることのある交流拠点を生み出し継続していかなくてはという。私はここに高い地域コミュニティ意識を感じる。IT環境をつかって販売売り上げをあげていくということよりも、高齢化する集落の生きがいと絆が根幹にすえられたプロジェクトを進めたいと話すことに、災害はその裏面で被災者・地域の結束の原動力になっているという観点が素晴らしいと思った。
戸羽さんがもろに語っていたが、「社協なんかが被災者ケア支援とかやっているけれど、自主活動の方が大事だよ」という指摘には笑ってしまった。これは私の医療福祉ケアの民間連携サポート活動にしても、根幹をなすべきものだ。避難飼育の子羊ではないこと、自覚したい。
しかし長洞もそうだが、被災地出張支援に交通費・宿泊費しばりがかかっている間をどう作るか、思案が必要。中途半端な活動にはしたくない、それを強く思うのだ。
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長洞のように、地元に仮設を置き、地域に帰って行くタイプの再建活動もあれば、福島の復旧困難地域のように、長期戦避難生活を覚悟するか、他地域に移り住む決断をするタイプの生活再建活動もある。湘南はどうなるだろうか。支援活動との結びつきは、神戸の都市拡散型のようになっていくのだろうか。
夜間傾聴>なし
(校正2回目済み)