2010/06/04 記
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母の体調はじんわりと悪化の道をたどっている。四肢のしびれとつりが症状のひとつにあったので、胃切除後の食生活バランスの崩れを原因に見て、電解質マグネシウム不足対策とビタミンDの処方を母の主治医が出していたが、症状の改善がみられないので、母はふたつの検査を受けることにした。ひとつは神経内科。こちらは内科主治医の紹介状をもらった。もうひとつは眼球の痛みと眼のしょぼつき、乾きという症状の方は眼科主治医から神経眼科への紹介状をもらっていた。前回、横浜の神奈川歯科大附横浜センターの神経眼科の初診は、一般的なデータの集めなおしのひどいものだったが、今回は専門外来としての相談ということで、少し期待していた。とにかく、母の歩行は不安定だ。反射的な防御が怪しい。前回実際に転んで手首を痛めていたので、検査薬で視角が異常になることだけではなく、この歩行の危うさにもサポートするつもりで、付き添うことにしていた。
問診と検査の結果、母は眼の側に脳からの情報伝達を正常に受け止められない何かが起きていることがわかった。美容整形で使う手法の処置を15日に行うことになり、様子を見ることになった。対症療法とはいえ、ヒアルロン酸やビタミンEの点眼以上の処方が施されるのは、眼科としては初めてだった。9日の北里大の神経内科の検査と合わせて、母の診断が決まってくる。ただ地元の主治医は内科と整形外科の医師だが、股関節手術を勧めていたので、手術となれば、入院期間中、父の介護のサポートやら、母の退院後、母を介護から手を引かせる段取りを進めなくてはならない。とにかく父の入所先探しを徹しなくてはならない状況に入った。まだ少しゆとりがあるように見えるが、近々母も支援が必要になるだろう。診断第一弾、異常あり、要治療。これである。
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検査薬を使わなかったので、母をまっすぐ家に帰す必要はなくなった。相鉄ジョイナスの地下で食事をした。縮んだ母とまともに外食するのは、いつ断ち切られてもおかしくはない。子どものいない家庭は始末するために生活しているようなものだ。無為にすごしたくない。そう思った。
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「わーく」編集部の年間予定表修正版を作った。私の活動は野宿者支援活動以外は、生業の巡回カウンセリングと夜間傾聴の個人活動に囲い込まれている。ここをどう打開するか。その辺の思案と重なっていく。私の発想は地域の無業者セイフティネットワーク作りの視角から入っている。だから野宿者支援活動はその拡張にどう領域を膨らませていくかが基本となっている。野宿者支援も引きこもり者支援も、そして高機能者支援等の諸活動は、それぞれの領域の支援者の活動がローカルに拡がっている。この活動の境界線をどう運動実態として越えていけるかを考えている。その領域にかっちりと固まっていく活動は、それはそれで活動の力をその場面では発揮していくだろうが、現在求められている課題の解決には、横断的な活動の質が求められている。その境界線の断層に閉じ込められたまま、私の活動を終わらせたくない。そのために、丁寧に絡まる紐をほどくように、活動の道を開いていく活動を作ること。「わーく」はその辺を面白がる人の磁場になれないかと思いつつ、成しうる仕事の難しさを思う。4時半。そろそろ空が明るくなってくる。
夜間傾聴:□□君(仮名)
橋本2君(仮名)
(校正1回目済み)
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母の体調はじんわりと悪化の道をたどっている。四肢のしびれとつりが症状のひとつにあったので、胃切除後の食生活バランスの崩れを原因に見て、電解質マグネシウム不足対策とビタミンDの処方を母の主治医が出していたが、症状の改善がみられないので、母はふたつの検査を受けることにした。ひとつは神経内科。こちらは内科主治医の紹介状をもらった。もうひとつは眼球の痛みと眼のしょぼつき、乾きという症状の方は眼科主治医から神経眼科への紹介状をもらっていた。前回、横浜の神奈川歯科大附横浜センターの神経眼科の初診は、一般的なデータの集めなおしのひどいものだったが、今回は専門外来としての相談ということで、少し期待していた。とにかく、母の歩行は不安定だ。反射的な防御が怪しい。前回実際に転んで手首を痛めていたので、検査薬で視角が異常になることだけではなく、この歩行の危うさにもサポートするつもりで、付き添うことにしていた。
問診と検査の結果、母は眼の側に脳からの情報伝達を正常に受け止められない何かが起きていることがわかった。美容整形で使う手法の処置を15日に行うことになり、様子を見ることになった。対症療法とはいえ、ヒアルロン酸やビタミンEの点眼以上の処方が施されるのは、眼科としては初めてだった。9日の北里大の神経内科の検査と合わせて、母の診断が決まってくる。ただ地元の主治医は内科と整形外科の医師だが、股関節手術を勧めていたので、手術となれば、入院期間中、父の介護のサポートやら、母の退院後、母を介護から手を引かせる段取りを進めなくてはならない。とにかく父の入所先探しを徹しなくてはならない状況に入った。まだ少しゆとりがあるように見えるが、近々母も支援が必要になるだろう。診断第一弾、異常あり、要治療。これである。
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検査薬を使わなかったので、母をまっすぐ家に帰す必要はなくなった。相鉄ジョイナスの地下で食事をした。縮んだ母とまともに外食するのは、いつ断ち切られてもおかしくはない。子どものいない家庭は始末するために生活しているようなものだ。無為にすごしたくない。そう思った。
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「わーく」編集部の年間予定表修正版を作った。私の活動は野宿者支援活動以外は、生業の巡回カウンセリングと夜間傾聴の個人活動に囲い込まれている。ここをどう打開するか。その辺の思案と重なっていく。私の発想は地域の無業者セイフティネットワーク作りの視角から入っている。だから野宿者支援活動はその拡張にどう領域を膨らませていくかが基本となっている。野宿者支援も引きこもり者支援も、そして高機能者支援等の諸活動は、それぞれの領域の支援者の活動がローカルに拡がっている。この活動の境界線をどう運動実態として越えていけるかを考えている。その領域にかっちりと固まっていく活動は、それはそれで活動の力をその場面では発揮していくだろうが、現在求められている課題の解決には、横断的な活動の質が求められている。その境界線の断層に閉じ込められたまま、私の活動を終わらせたくない。そのために、丁寧に絡まる紐をほどくように、活動の道を開いていく活動を作ること。「わーく」はその辺を面白がる人の磁場になれないかと思いつつ、成しうる仕事の難しさを思う。4時半。そろそろ空が明るくなってくる。
夜間傾聴:□□君(仮名)
橋本2君(仮名)
(校正1回目済み)