購読2紙に載っていて目に付いた読者の投稿。「ニイタカヤマノボレ 知らぬ世代になった 高齢男性」「母は子ために馬車馬のように働き、苦労を重ねた 88才 女性」「自分たちが縫製した軍服を着た軍人さんよ 皆無事であれと 祈りながら見送った」、それぞれ前後に平和を願いながらの状況が記されている。
昭和16(1941)年12月8日早朝、真珠湾攻撃を命ずる「ニイタカヤマノボレ1208」という開戦の暗号電文が、連合艦隊旗艦の戦艦長門から発信され第2次世界大戦が勃発した。発信は広島湾に面するここ岩国の沖合にある柱島周辺だったという。この海域には多くの艦船が停泊し柱島泊地といわれた。
統治や植民地という時代は過ぎたが、いまも戦の火種は地球上には多くある。ロシヤのウクライナ侵攻に続いて起きた中東の問題は連日報道されている。ガザ地区の様相は地域の全面破壊に思え、停戦後の再興が叶うのか疑われる。いづれの地域の争いは長期にわたっており、決議はするがその効果の現れない国連の無力さを寂しく思っている。
経済も教育も、地球上のすべての働きの基礎にあるのは平和がある。世界の指導者も国民も戦争を知らない、経験のない人が多くなった。核兵器廃絶をはじめとする世界平和へ貢献するのは世界で唯一の被爆国たる日本だと思う。武器で世界の平和や安泰を語るのではなく、武器を捨てて平和を創造するよう世界の為政者に望む。被爆地広島選出の岸田首相への期待は大きいのだが。
(今日の575) 核禁の鍵を預かる日本国