日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

「見張られる」と「見守られる」

2023年12月06日 | エッセイサロン
2023年12月06日 毎日新聞「みんなの広場」掲載


 11月24日本欄「お隣さんのありがたみ実感」を読み、ある待合室で聞こえてきた年の離れた女性2人の会話を思い出した。会話は「隣の人は、私か困っているとすぐ声を掛けてくださるよく気のつく人で助かっている」。そんな内容だった。一方の若い人が「それじゃあ、見張られているよう」と心配そうに聞く。取り方によってはそう感じる。
 年配の人は「私は見張られているのではなく、高齢の一人暮らしとして優しく見守られていると思っているの」と話す。話し方には心から隣の人に感謝している気持ちが感じられた。
 「見張られる」は、悪いことをしないかと監視されている、「見守られる」は、無事であるように気をつけてもらっている。そこには大きな違いがある。だから、よく気がついてくれる人へ感謝の念が自然にわき、それが隣の人にも自然に伝わるのだろう。こうした関係が広まれば高齢者も安心できる街になるだろう。
 
 (今日の575) 思いあう心通じた街となり
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