今朝のNHKニュースで「りんごの花が咲く時期を迎え、青森県弘前市の公園では『弘前りんご花まつり』が開かれています」と映像はリンゴ花まつり会場の様子をいろいろな姿で紹介していた。桜の花に続いて楽しむ人らに、長い冬の雪との闘いに解放される嬉しさを感じながら、ある残念だったことを思い出した。
仕事で青森県弘前市に在る加工メーカーを訪問することが決まった。それは2000年1月、先方の冒頭あいさつが「雪に閉ざされています」という挨拶が印象に残っている。用件の打ち合わせで何度か電話、今ならリモート打ち合わせだろうが、長電話とFAXで進んでいた。訪問は準備や雪を考え、弘前城の桜の頃という先方の提案、日本一の桜が見られる提案に異議を挟む余地は全くなしと喜んでいた。
経済は一寸先が分からぬ生き物ということは感じていたが、担当の仕事に関して直撃を受けるとは予想していなかった。用件は本社扱いの案件だったが、錦帯橋の桜開花の少し前に「案件は消滅」となった。経営の行き詰まりだが、倒産はしていないということだった。
各地を出張していたが東北地方は初めての案件、その年の秋には定年なので2度とない出張案件が消えた。青森県は北海道函館での葬儀に往路は飛行機、復路は青函連絡船と東北本線で通過したのは53年前。本州最西端に住む者として、本州最北端を訪問できなかったのは残念だった。あの会社今どうなっているだろう。
(今日の575) かなうなら今も行きたい弘前に