日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

風力発電

2022年05月22日 | 地域

 国の名勝・錦帯橋の架かる岩国市の錦川、周南市・山口市を経て防府市に流れる1級河川の佐波川、島根県吉賀町・津和野町を経て浜田市に流れる1級河川の高津川の3河川がある。錦川、佐波川は瀬戸内海に、高津川は日本海にそれぞれ流れる川で、住民の生活用水、農業用水、産業用水と住民地域に欠かせない清流となっている。この河川の源となる広大な山地に強大な風力発電建設計画があり、それに関する講演会に参加した。

 講演では、計画されている山地には、本州最西端のブナ林群生地がある。これは3河川水源の貴重な存在で千古の昔からの自然の恵みである。また、クマタカ(絶滅危惧種)やツキノワグマ、ゴギなどの貴重な生き物が生息し、八代にやって来るなべ鶴など多くの渡り鳥のコースでも知られる景観の地でもある。

 風力発電計画では翼(ブレーン)65㍍だから直径は130㍍、これを支えるタワーは176㍍(58階建ビル相当)が33基建つ予定、これはわが国で最大規模となる。公共工事でないので各地で問題が起きている。崩落、汚染水、施設管理など数多くの指摘がされた。その中で重低音と低周波音被害について詳しく話されたが、これは完成しなくては分からない要素もあるが大きな問題だ。

 翼の回転で発する風力発電機の音は上空の雲に反射して山間の盆地に届く。タワーの建つ山と向かいの山が音や低周波を反射しあい、やまびこのように繰り返し盆地に伝わるという。音や振動は一過性ではなく、麓に住む人に途切れなく降り注ぐことになる。もう少し勉強してまた続きを書きたい。

 (今日の575) 脱炭素しわ寄せ受ける過疎の地が
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