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たまに歩く山裾の狭い道。アスファルトの舗装幅は1㍍くらい、その片方は山裾からの雑草、反対側は舗装幅より狭いゴミの浮かんでいる側溝だが水すましも見かける。狭い道幅なので自転車とすれ違うには、歩く人が雑草側によけて自転車を通らせている。たまに道沿いの雑草が刈られ気持ちよく歩くこともあった。
その道の雑草を刈られる人に出会った。高齢の男性が折りたたみ式の小さな椅子に腰をかけ、前かがみになり釜で刈っておられる。草のたけは数十㌢ほどある。その刈り取りの様子から奉仕、ボランティアだろうと思った。刈られた草は帯状に盛られ、その先には竹ほうき、竹製の熊手、大きな袋が置かれており、その周到さに感心した。
手慣れた刈り取りの姿に「綺麗になります」と声を掛けると「お邪魔します」と返事があった。私は「ご苦労さまです」と言いながら通り過ぎた。この道は山の樹木が日差しを避けてくれるので夏場は特に気持ちよく歩けるし、車の通る表通りのバイパスの役目を果たしているから狭くても地元の人には重宝だと思う。
最近は公道沿いの草刈り回数が減った、年2回が1回になった、声を聞くし実感している。ある年には草枯らし剤が使われたのかという雑草処理を見たことがある。雑草が刈られたきれいな道沿いは子どもたちにとっても安全な通学路であり、車ににも路側帯の確認など安全確保になる。市街の中央地域だけでなく周辺地域についてはより重要なことだと思う。