日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

感性養う授業不可欠

2020年09月07日 | エッセイサロン
2020年9月7日 中国新聞「広場」掲載


 3日付くらし面の「こだま」で「雨上がりの空へ」を読んだ。セミが理科の授業で扱われた時の教室と児童らの姿が、手に取るように伝わってきた。
 自分が教室で授業を受けているような気持ちになった。読み終わって、どうしてそう感じたのか考えてみた。
 それは、セミという身近な生き物に興味を示した児童らの声、それに自然体で応える教師の声が教室内で一体となって流れているからだと思った。そこにアブラゼミの鳴き声に気付いて捕まえるという、いわばハプニングがある。
 捕まえたセミを授業の終わりに解き放った。そのとき児童は瞳を輝かせ拍手したという。これは授業を通’して動物への思いやりが芽生えた証しだと思う。
 最近は授業にパソコンを使用するなど、近代的な方式に変化している。子どもたちもスマートフォンやゲームなどの操作を難なくこなしている。しかし、解放的で、子どもの素直な気持ちを引き出すような授業は、いつの時代でも欠かせないと思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする