衛星写真で見つけた人里離れた場所に存在する一軒の家、そこではどんな人が、どんな理由で、どんな暮らしをしているのか、一軒家の姿に思いを巡らす番組がある。最近見始めた、と言っても数回ほどだが興味を持った。何がかといえば「人の暮しや生き方の原点を知るような映像」にひかれる。個人情報は暴かれるが、取材スッタフを待っていた感もあり飾り気のない人たちに好感が持てる。
これまで見た放送は何れも山中の一軒家、衛星写真で良く見つけたなと感心しながら番組タイトル通り「ポツンと一軒家」に納得している。写真を携えて、この辺りと考える麓付近の聞き込みから番組はスタートする。聞き込みに応える麓の集落の人は高齢者だが、温かみと親切さ、素朴さがなんとも言えない。
あんなところに人が暮らしている、そんな一軒家に住み始めたいきさつはそれぞれだが、皆さん逃避しての山中暮しでなく、私には真似できないやりがいを持って暮らし始めたことが分る。山を隣人の様に慈しみ、そこに生殖する全てのものと共存している。また、江戸時代の懐かしい暮しを知る事もある。
多くの孫達がポツンと一軒家を訪れ自然を満喫する放送を見ると、祖父祖母の自然との共存を見習い、山を守りながら今ある暮らしの場を引き継守って欲しいなあ、勝手なことを思う。大都市への人口集中が政治問題化しているが、地方には都市とは真逆の生き方がある。AIと無縁でも生きれる、一軒家を見ながら思う。