日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

うどん店閉まる

2019年02月10日 | 自然 季節

 錦帯橋から半月庵の前を通り大明小路を新町へ向かって300㍍ほど下る。すると、椎尾八幡宮から臥龍橋に至る、通称臥龍橋通りと呼ぶ広い通りに出る。臥龍橋通りは1954(昭和39)年に拡幅された。それまではオート三輪車が通れば雨の日などは軒下に避けるほどの狭い通りだった。防火という観点から必要だったのだろう。そう、東京オリンピックの直前に開通したことを記憶している。

 その臥龍橋通りと交わる角に黄土色の生地に白抜きの文字で「うどん」という看板の店があった。地域の行事に参加し昼食に何度かうどんを食べたことがある。その時は親父さん一人が賄っていたと思う。報道では錦帯橋資料館建設用地として市が売買契約を結んだという。

 このうどん店がいつから開業されたか分からないが、古い地図を見ると食べ物店の記録がある。錦帯橋資料館は近くの住民の賛否が割れているほか、基本計画にいくつもの問題が積み重なり計画は撤回されたが、建設計画は続いている。スーパー撤退の跡地に建設予定だが、地域は買い物難民と言われるほど不便している。観光客への錦帯橋PRも必要だろうが、まず住民の不便解消が先だと思う。

 城下町と言われた界隈も街並みはその姿を徐々に変わっている。知人も祖父母と暮らした家を建て替えた。車社会、子どもの成長に合った生活の利便など考えると旧家では難しい、昔の名残を壊すのは忍びないが今が大事と話してくれた。庶民風のうどん店が閉まり解体準備だろうシートで覆われた。また一軒、城下町から店が消えてやるせない。
コメント
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