日々のことを徒然に

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体の隅々まで

2019年02月24日 | 生活・ニュース

 いきなり「人間の血管を全部つなげると、どのくらいの長さになるか。①約千㌔ ②約1万㌔ ③約10万㌔、正解は何番ですか」、こんな質問をもらったらどうする。これまで思ったことも考えたこともない事柄に返答に窮する。身長に比べ例示がとてつもなく長い、それなら中間で②の約1万㌔とした。

 正解は③約10万㌔。解説はこうだ。「地球 1周の長さは約4万㌔だから、なんと約2周半になる。心臓から出た血液が体内を巡って再び戻ってくるまでの時間は約30秒で、大動脈を通るときの速さは秒速1㍍といわれる」。成人の血液量は体重の1/13、比重は1.05という。体重65㌔なら約5㍑弱の血液量になる。国内のJRと民鉄の鉄道と軌道の総延長距離は約2万7千㌔余というから、血管の長さから身体の隅々までいきわたっていることが分る。

 すっかり葉を落とした裸木を見上げると、幹から末端の小枝までが人の身体の隅々までいき渡る血管や神経のように感じたのは、血管の質問を読んだ後だからだろうか。なにも活動していないように見えるが、梢の小さな小枝まで養分を送り、春の芽吹きに備えている様子は人の日常と同じだ。

 総延長10万㌔もある血管の末端まで血液を送り出す心臓、あだやおろそかにする者はいないだろうが、気づかぬままに不摂生から疲れが来る。樹木なら見てわかるが自己診断は出来ない。肥満はそんな心臓に負担をかける一つという。スマートな裸木に見習おうと少し速足で歩を進める。
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