日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

無双の月

2015年10月26日 | 自然 季節


 明日は中秋の名月、ということで昨夜は十三夜、雲ひとつない夜空に十三夜の月が輝いていた。十三夜は旧暦9月13日の夜、豆名月、栗名月などといって月見の行事を行うとある。後醍醐天皇の月見の宴に始まるとも、宇多法皇がこの夜の月を無双と賞したともある。無双は「ならぶものがない、二つとない」など右に出るものがない月ということだ。

 月見、その記憶が乏しく特別な思い出は浮かんでこない。日々の生活が手一杯で両親にそんな余裕はなかったのかもしれない。市内北部の錦町に古くから伝わる「♪ お月さんなんぼ 十三七つ まだ年ゃ若いの あんな子を産んで この子を産んで ・・・」という「お月さんなんぼ」という題名の寝かせ唄がある。歌詞が少し異なるが歌は口にしていた。
 
 「じゅうさんや」といえば生意気に「♪ 河岸(かし)の柳の行きずりに ふと見合わせる顔と顔 立ち止まり 懐かしいやら嬉しやら 青い月夜の十三夜」を知っている。この歌を人前で声に出して歌ったことはないが口に出るがいつ覚えたのだろう。これは1941年の作品というから開戦の年、戦前戦中派には懐かしい。 戦時とはいえ勝ちの続くころだから許されたのだろうか。

 人類が初めて到達した地球外天体は月、その月を撮る。13日らしい姿だ。液晶画面で観察すると月が移動していることが分かる。どのくらいの移動速度か、ある計算では秒速約1キロという。時速換算すると3600キロ、成層圏での飛行なら可能だが、地表近くでは無理なこと。この月を周回する衛星を打ち上げ、そこを基地して火星へ向かうという計画が報道された。年がいもなくこんな噺に興味をもつ高齢者がいる。
コメント
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