日々のことを徒然に

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カタカナ語

2013年09月04日 | 社会 政治
 

 先日、「NHKのテレビ放送で分かりにくい外来語が多用され精神的苦痛を受けた」と男性が訴えたという記事を読んだ。NHKは受けて立つようだが、似たようなことを思ったり感じたりする人があるのだと思った。NHKに限らず民放も新聞も雑誌もカタカナ文字が増えている。文字はゆっくり確かめることが出来るが、放送では聞き取りもできないことがあり確認は難しい。

 そんなことでふと思い出し本棚を探した。外来語苦手な一人としてカタカナ語対応のため定年ころに辞書を買ったことを思い出した。文庫本ほどの大きさでずいぶんと助けられた。しかし、PCを使い始めると容易に検索ができ、辞書を使わなくなり、無意識のうちに本棚の隅に寄せていたようだ。記事を読んで久しぶり取り出しページをめくる。それは「カタカナ新語辞典」。

 薄茶色に変色した新聞の切り抜きが落ちた。よく見ると2003年4月、文部省所管の国立国語研究所(当時)が「外来語言い換え」の報告書を出したという記事だった。記事の内容はどんどん増えているカタカナ語の世を見通していたようだ。記事の終わりに「スーパー・イングリッシュ・ランゲージ・ハイスクール」、文部省の幹部が「安易に片仮名に依存している」と認めている。

 報告書には言い換え案として62の外来語について「その定着度・言い換え語・意味」の一覧が記事になっている。読み直すと、外来語でしっかり定着しているが、その意味を改めて思い直す言葉が多い。言い換え語なら大きな間違いをせずに意味を理解できると感じるが、現代風でない語もある。

 ネット社会では普通に言われる「コンテンツ」。報告書の言い換え語では「情報内容」、認知度は25%以下、意味は「電子媒体を通してやり取りされる情報の内容」とある。カタカナでは解らないが漢字にされるとなんとなくわかってくる。報道ではカタカナ語には細心の注意をはらい、より理解しやすくなる記事の工夫をしてほしい。コンテンツは新語辞典では「中味・内容・容積・書籍の目次」、広辞苑では「中味・内容、特に書籍の目次」と載っている。
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