日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

秋の陽の下で

2013年09月29日 | 地域


 昨日の土曜日、本来は休校日だが児童らはランドセルを背負いいつものように登校していた。授業開始の時間が過ぎると、運動会準備作業を指示する拡声器の声が聞こえ始める。夕方、そばを通りかかりと児童と父兄用のテントが張られ、夕空を見上げる幾本もの白線は静かにその時を待っている。準備はすっかり終わっていた。

 今朝5時、夜明け前の空には雲がのし出ているが雨を呼ぶような雲ではない。午前6時丁度、運動会開催を校区内に知らせる花火が上がった。花火でのお知らせ、もう何十年になるだろう、自分も経験してきた。あのパパーンという乾いた音は「ようしやるぞ」という気分にさせる。

 運動会の風景はすっかり変わった。子どものころテント席は本部席で校長先生やPTAの偉い人が見るところ。児童らに日よけはなく天日を十分に受けた。その頃の日射病や熱射病などの覚えはない。父兄観覧席は校門が開くのを待って早朝から場所取りされていた。今は、テントやパラソル式のカラフルな日よけが運動場の周囲に連なる。自分の子が出場しない親はスマホやタブレットに夢中で運動会は無関係なようだ。これも時代だろうか。

 「校内は全面禁煙です。喫煙の方は……」と場内放送が流れる。これは子どもの声ではない。運動場を出たところで何人もの立喫いの人を見かけた。これも現代、吸殻を散乱させないことが子どもたちへの心遣いだろう。

 変わらないのは子どもの競技へ正面から向き合う姿勢と、色別の席で精一杯の声を出しての応援は、何十年か前の運動会とダブル。赤と白の色分けは伝統のまま変わらない。

 下校途中の赤と白の帽子の男の子、運動会の続きだろうか、競走しながら角を曲がっていった。
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