2011年08月26日 朝日新聞「声」掲載
郵便局の窓口でいつも買い置きする3種類の切手を求めた。局員は切手の種類を確認しながら「80円はこちらでどうでしょうか」と、別の図柄を示された。
見れば「80+ 20」とあり、東日本大震災の被災者支援のため発行されている寄付金付きの特殊切手だ。
80円切手に20円の寄付金がついて1枚100円。6月から売られているという。震災地支援と聞けば年金生活者とはいえ、後へ引けない。10枚購入した。
未曽有の被災地復興にはそれに見合う財源が必要だ。今、国の本格的復興への道筋がやっと見え始め、これから期待するところとなる。この切手は来月30日までの限定販売。切手1枚からの支援も積み重なれば「輪」が広がり、力になるだろう。そう思うと小鳥や花、ハートをあしらった図柄に温かさを感じた。
大地震、津波のみならず、福島第一原発事故に伴う放射能汚染の中での復興は報道で知る限り容易ではない。被災地から遠く離れており、手の届く支援は何も出来ないが、早い復興を心から願っている。