
「よくなりますよ」という種苗店主の説明を素直に受取り買ったミニトマトの苗。プランターへ移して10日あまり、見た目は順調に育っている。丈は伸び枝は増え、葉は大きくなり枚数も増えた。緑色だがトマトの形をした小さな実が10個くらい姿を現した。1番育っているのでも径がまだ1センチもない。それでも少し嬉しくなる。
昨年、初めてピーマンを植えた。これが驚くほど収穫できた。それに気を良くして今年はピーマンと新たにミニトマトを植えた。いま、育っているのは薬味のネギ、昨年の名残から育った大葉。もらった根つきのチシャもいい調子に育ち何度か食卓へのった。
省エネ、自給自足、地産地消、節電など右肩上がりの成長時代には全否定されたような言葉が、いま巾を利かしている。その時代にも心がけていれば、付け焼刃のような対応を今しなくてもよかったかもしれない。そんなことを思いながら猫額ほどの庭に並んだプランターを眺めている。
プランターは「草花の栽培に用いるもの」というのが本筋らしい。しかし、世にはプランター菜園という言葉が定着しており、こちらでの普及も相当なものだろう。我が家のそれは樹脂製、高価なものは大理石製もあるというが、これには野菜が遠慮するかも。手軽に自家菜園を楽しめるといことは、生活に潤いが出るかも。我が家の菜園も付け焼刃ならぬ息の長い潤いを見出せるようにしたい。
(写真:期待を抱かせるミニトマトの列)