日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

社の静寂

2011年05月10日 | しっちょる岩国


社(やしろ)は「屋(や)代(しろ)」の意。「代(しろ)は神を祭るために地を清めた場所。1 神を祭る建物。神社。2 神の降臨する場所。土地を清めて祭壇を設け、神を祭った場所」と説いてある。

新緑の向こうに見えるのは「国指定重要文化財 吉香神社」の拝殿。おごそかなここは南から北へ鳥居、神門、拝殿および弊殿、本殿と一直線に並んだ構成になっている。重文指定は2004(平成16)年の12月20日。

「ここは祖霊を祀る神社建築で全国的にも数少なく、岩国藩大工の質の高い技術が窺え、地方における江戸時代中期の優品として高い価値が認められる」と解説されている。社殿は1728(享保13)年に造営され、1885(明治18)年に旧城址の現在地に移築された。

GWのある日、この神社を観光でこられた人だろうか大勢の人が参拝、歴史ある優品を見上げておられた。神門前の神社ゆかりの説明を読まれる人も多く、混雑していた。震災からの早い復帰を願われた方もあろう。ところがGW明け、あの賑わいはどこかにさり、再び新緑につつまれた静かな社に返っていた。これもまたいい、人影の見えない境内に鳩が1羽降りてきた。

(写真:秋は紅葉の向こうに社が見える)
コメント
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