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陶芸教室世話人の1人「S]さんが「これを作ってみんかね」と手のひらに乗せられたのは高さが10センチにも満たない人形。お世辞にも「きれい」とは言えないがひと目でそのモデルは分かる。
生家は今の防府市大道の大地主で家業は造り酒屋に1882(明治15)年12月に誕生、1940(昭和15)年10月に亡くなった「種田山頭火」。
山頭火はあまりにも有名で新しく語る言葉は持ち合わせないが、ある本の読後感から、作品の価値は分からぬが「悩みはあっただろうが気ままな御仁」、という印象が残っている。「それがいい」という評価もあることは知っている。
そんな人物を粘土を使って作ってみようという。挑戦といえば聞こえは良いが「丸い球」も満足に出来ない手が、と思いながらもやってみようという気になっている。
作品作りに取り掛かる前には、作品を読んで山頭火を自分なりのイメージにしておこうと思う。ちょっとこだわるのは、彼の没年月が私の誕生年月と同じという理由付けをしておこう。
(写真:ぐい飲みに立つSさん作成の山頭火)