日々のことを徒然に

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菜種梅雨

2009年02月24日 | 自然 季節
               

TVのローカル放送で「菜種梅雨」になりました、と雨マークの続く週間天気予報が映っている。背景に菜の花が揺れている。桜の咲くころも雨の続くことがあり、しばらくは肌寒い雨の日を我慢しなければいけない。

季節の変わり目は気温の変わり目でもある。そういう頃は前線が停滞し、梅雨のような天気が多い。このような気候は1年に4回ある。

冬と春の間が菜種梅雨で冷たい雨や雪、春と夏の間が梅雨で曇りや雨が続き西日本では雨量が多い、夏と秋の間が秋雨で台風に刺激されると非常に危険、秋と冬の間が山茶花梅雨で冷たい雨、こんなに梅雨があるという。

春の雨は早春から晩春まで長く続き菜の花の咲くころなので「菜種梅雨」と呼ぶそうだ。この時期の雨は細い、ある方は絹糸のような雨と歌われているが、何か情緒がある。

新国劇「春雨じゃ濡れて参ろう」という月形半平太のセリフも科学者の目から見るとこうなる。あれは風流で言ったのではない、横から降りこんでくる霧雨だから、しょせん傘をさしてもムダだから、傘なしで行こうと行った、となるらしい。そして霧雨の落下速度は0.3m/sと付け加えてある。

思いや表現はそれぞれだが半平太のセリフ、京都三条の春雨を見たことはないがなんとなく思い描けるから風流と思いたい。ひと休みした雨は今夜からまた降り始めるという。「春雨や蓬をのばす草の色」(松尾芭蕉)、春を迎える植物には欠かせない慈雨が明日も続く。

(写真:春の雨を菜種梅雨と呼ばせる菜の花)
コメント (2)
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