錦帯橋周辺で風鈴の涼やかな音色が聞かれる。この季節の鬱陶しさを和らげている。
そこは歴史町名「大明小路」。錦帯橋を見通す通りの家々の軒に見られる。由緒ある門構えにあるそれは、立ち止まって写真に撮る人を幾人も見かけた。
風鈴は、家の軒下に吊り下げられ風を受けると音がする。それは簡単な作りだが、夏には欠かせない風物の1つ。昔の人はいい物を考えだしたと驚く。
大明小路の風鈴の振り管の短冊には大きな願いが書かれていた。
岩国では「錦帯橋と岩国の町割り」と題して、世界遺産登録への運動が行われている。その一歩としての「世界遺産暫定一覧表追加資産」の申請においてその選に漏れたのは最近のことだ。
地元の皆さんが、この運動が多くの人の賛同を得て成功するようにとの呼びかけが短冊になっている。ぜひ鈴の音を聞きに来てください。
「風鈴の 音色がすずし クーラー止め」こんなしのぎ良い夏になってと祈る。
(写真:旧割烹亭の門前につるされた風鈴)