みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

遣わされるレビ人

2021年06月04日 | 歴代誌第一

歴代誌第一 26章20−32節

 日本に住む孫の1人が、15年以上前のノートパソコンでアンパンマンを描くのを中継してくれました。彼女のお母さんが学生時代に使っていたものです。今でもちゃんと動くのに驚きました。DTM(デスクトップミュージック)にも興味ありそうでした。

 ダビデが整えたレビ人の務めの後半には、主の宮の宝物倉の管理と、イスラエル全土を治めるための派遣が記されています。以前も書いたように、幕屋の時代にはレビ人の三氏族には、それぞれ主に移動の際になすべき務めが与えられていました。しかし、エルサレムに神殿が建てられるならば、それらの奉仕の必要はなくなります。

 しかしダビデは、彼らに新しい神殿にふさわしい務めを用意したのです。この箇所で目に留まるのは、レビ人がダビデ王国下にあるイスラエル中に派遣されるということです。カナンに定住したイスラエルは、12部族(レビ人は除き、ヨセフの子孫はマナセとエフライム)がそれぞれの割り当て地を得ました。ダビデはユダ部族から出た王なのですが、いわば身内のユダ部族の誰かを全土に派遣するようなことをしたら、いろいろな問題が生じる懸念があります。

 そこでダビデは、レビ人を派遣したのです。31節に、ギルアデのヤゼルでヘブロン人の勇士が見つかったとあります。ギルアデはヨルダン川の東岸にありました。ダビデの治世40年に見つかったということばが意味するのが、遣わされてしばらく経ったということであれば、彼らはレビ人として、エルサレムに神の宮が建て上げられるのを心待ちにしつつ、務めていたと想像できます。

 歴代誌記者がこれを記したのは、主がそのような務めをに就く者に目を留めていたということです。励まされます。


2011-2024 © Hiroshi Yabuki