みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

祈りの家

2021年06月29日 | 歴代誌第二

歴代誌第二 6章22−42節

 夜眠っていて、耳元で蚊が飛んでいる音に悩まされることがありませんか。そこで、これから夏に向けて蚊取り器を購入しました。さて、効能はいかに?

 ソロモンの祈りは続きます。ここでは、神殿は罪を犯した者が神に赦しをこいねがうための場所だとして、さまざまな事例を挙げて、彼らの祈りを聞いてくださるようにと祈っています。

 32節には、異国人が遠くから来てこの宮(神殿)で祈るならば、願いをかなえてくださるようにと祈っています。主はご自分の民に限らず、すべての人々の神なのです。ここを読んで、イエス・キリストが神殿をきよめた出来事を思いました。その時イエスは、イザヤ書57章16節のことばを用いて、「わたしの家は、あらゆる民の祈りの家と呼ばれる」と言われたのです。ソロモンの祈り、イザヤの預言、そしてイエスのことばから思うのは、自分の心の狭さです。

 36節に「罪に陥らない人は一人もいません」ということばに目が留まります。そしてソロモンは、その後に捕囚された地でこの宮に向かって祈るならば、彼らの祈りを聞いてほしいと願っています。そして、ソロモンがここで祈ったとおりのことが起こったのです。しかし、この時ソロモンは、400年近く後に同胞が遠く離れたバビロンから破壊されたエルサレムの神殿の方向を向いて罪を悔い改めるなどということを知る由はありません。ソロモンの祈りは預言的でした。

 「もし自分には罪がないと言うなら、私たちは自分自身を欺いており、私たちのうちに真理はありません。もし私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、私たちをすべての不義からきよめてくださいます」というヨハネの手紙1章8−9節のことばが心に響きます。


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