みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

黒雲の中に住む

2021年06月28日 | 歴代誌第二

歴代誌第二 6章1−21節

 近所にお住まいの同胞にお届けするために、教会の情報誌が生まれようとしています。タイトルはまだついておらず、教会の皆さんにお願いしています。

 6章は、ソロモンによる神殿奉献の祈りを記します。はじめの「主は、黒雲の中に住む、と言われました」とのことばが印象に残ります。その前の「雲がその宮、すなわち主の宮に満ちた」という出来事を受けてのことばです。ソロモンは、祭司が二枚の石だけが入った契約の箱を至聖所に運び入れ、大勢の「賛美チーム」が「すはまことにいつくしみ深い。その恵みはとこしえまで」と主を賛美したことを受け、雲が宮に満ちたのを目の当たりにして、神の祝福が自分にそして民に届けられたことを確信しました。ソロモンが全会衆を祝福したのは、雲が満ちたのは神が自分たちを祝福しておられたのだと確信したからです。

 ソロモンのこの姿勢から学ぶのは、神の祝福を自分でとどめることをしないということです。神の豊かな祝福を独り占めするのではない、出し惜しみするのではないということです。

 5−11節は、現代の教会の献堂式でいうなら、「建築工事経過報告」に当たるでしょうか。ここから学ぶのは、私たちはがんばりました、努力しましたということではなくて、人の思いや計画を超えてなされる神のみこころを報告するということです。「感謝」と言いながらも、心では努力した自分たちを賛えると言うようなことをしやすいのが私たち。ソロモンは「神が…された」と報告するのです。そのためには、出来事の背景に主の御手をおぼえるという視点を持たせていただくことだと思います。


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