みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

祭司、勇士ツァドク

2021年06月01日 | 歴代誌第一

歴代誌第一 24章

 5月最後の日は快晴。カラッとした陽射しの中、礼拝でお借りしている教会堂を歩いて往復しました。会堂のある木組みの街並みを歩いていると、貸してくださっている教会の牧師さんとばったり。快適に使用できていることを感謝しました。

 『また歴代誌か…」という声も聞こえてきそうですが、その日読む聖書の一つでも私たちの歩みとつながりがあるのだと気づくことができたらと願いつつ、読み進めていくことにします。

 ダビデは、わが子ソロモンが建てようとしている神殿での祭司の務め、レビ人の務めについて組織を作りました。祭司は24の組に分かれ、くじで奉仕の順序が決められたのです。

 1節にアロンの子どもたちの名前があります。4人のうち、ナダブとアビフは『異なる火」を焚いたことでいのちを取られ、エルアザルとイタマルの子孫が祭司職を継いでいきます。ダビデの時代には、エルアザルの子孫のツァドクと、イタマルの子孫のアヒメレクがダビデのそばで祭司をまとめていました。

 ツァドクもアヒメレクもダビデ王に忠誠を尽くしたのですが、アヒメレクは、ダビデの後継者を巡っての出来事の中で、ソロモンにではなくアドニヤの側につきます。歴代誌はバビロン捕囚から帰還した民にまず読まれたものですが、その時代の祭司職はすべてツァドクの子孫たちでした。すでにこの時、イタマルの子孫がエルアザルの子孫よりも少なかったというのは、このことを予表しているのかもしれません。

 ツァドクを12章28節では「若い勇士」と紹介しています。祭司というと、静かに神の前に祈りを献げる務めという印象がありますが、いざという時には勇士として先頭に立って戦っていたという姿が目に浮かびます。世にあっては苦難がある、しかし勇気を出すようにと弟子たちに語ったイエスのことばを思いました。


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