みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

天の星のように…

2021年06月05日 | 歴代誌第一

歴代誌第一 27章1−24節

 木金と夕方に雷雨がありました。金曜日は外におり『大降りかな?」と思って軒下で雨宿りをしましたが、それほどでもないので、家に向けて歩き始めました。「滑り込みセーフ」といったところでしょうか。

 この章前半ではダビデ王の下で、12の軍団が整えられたことが書かれています。きょうの『みことばの光」が説くように、各月一軍団それぞれ二万四千人は、イスラエルの十二部族語とに編成されたのではありません。それは、各軍団を率いる人の出身部族に偏りがあることで分かります。12人のうち、ダビデ王が出たユダ部族からは6人が名を連ねます。それぞれの月に、二万四千人からなる軍団が全土でイスラエルを守るための務めに就いたのです。

 度々書くことですが、歴代誌はバビロン捕囚から帰還しておよそ100年ほど経った時に、国を再建しようとしている民のために記されたものです。その最初の聴衆、読者は、合計二十八万八千人にもおよぶ大軍団が整然と務めを果たすダビデ時代の話をどんな思いで聞いたのだろうかと、考えるのです。

 ほぼ同じ時代に預言者マラキが人々に語ったことと重ねてみますと、国の再建の機運はいつの間にかしぼんでいました。そのような人々に、歴代誌記者は神の祝福の大きさを軍団を読み上げることによって伝えようとしたのではないか、と考えるのです。

 23−24節を心に留めました。ダビデもヨアブも数を数えたことで神の御怒りを受けました。23節に「主がイスラエルを天の星のように多くすると言われた」とあります。つまり主は、数え切れないほどに…と約束されたのです。それなのに、ヨアブが数えたというのは、神の約束を信じていないことを意味するのです。

 神のゆたかな約束を、数えるということで縮めてしまっていることはないか、数えるのは自己満足のためではないのかと、問われます。


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