みことばの光的毎日

聖書同盟「みことばの光」編集者が綴るあれこれ

神が与えた設計図

2021年06月07日 | 歴代誌第一

歴代誌第一 28章

 土曜日に、思い立って羊羹を作りました。YouTubeでも羊羹作りを紹介してくれる作品がいくつかあって、そのとおりにしてみました。無事完成! 味見をしますと食感は水羊羮に近く、甘さも控えめ。どうしたら、あの深みのある羊羹が作れるのだろうか…と興味は尽きません。奥が深いですね。

 主から神殿を建てるのを禁じられたダビデ。国を治め、周辺の国々をも平定して、王としての権威を確かなものにしていたダビデは、自分があれほど願っていた神殿を建てるということを断念しなければなりませんでした。しかし、建築への熱情は止むことなく、国の指導者たちと王位継承者ソロモンを呼び、神殿建築を促し、励ましています。一つ一つが今の私たちにも通じる、力強い励ましのことばです。

 神はダビデを用いて、実際に神殿の建築に携わろうとしている人々への覚悟を促しておられるのです。度々書いてきましたが、歴代誌は、国を再建しようとしているイスラエルの人々にまず書かれ、読まれたものです。ですから、ダビデの力強い促しのことばはそのまま、歴代誌を最初に聞かされた人々への促しなのです。

 ダビデは覚悟をうながしただけではありません。神殿の詳細な設計図、仕様書のようなものを示しました。19節を心に留めました。「これらすべては、私の上に臨んだ主の手によって書き物になっていて、仕事の全貌が理解できるはずだ。」主が設計図、仕様書の作成を導かれたからと、ソロモンたちが進めていくうえでの形あるものをダビデは、いや主は、用意しておられたのです。

 一生懸命取り組んでいることに「NO」という答えを得たならば、どうするだろうかと自省しました。しばらく前、障がいを持つ方々がいっしょに生活するための施設のために建物を貸してくださる方がいて、契約を交わし、資金の手当もして、あとは理事会での賛成を得られれば進むというところまで来ましたが、理事会で否決。その時は全くやる気をなくしてしまったことを思い出します。その時は、予想もしなかった出来事(事件)のゆえに、建物を新築するというように話が展開していきました。神がしておられると思わざるをえないことが起こったのです。


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